2018年3月4日日曜日

2018年サイクルモード大阪・・・個人的な所感《インプレッション》


またしても最初の1台にビアンキを乗る事になってしまいました。

今回僕が乗りたいと思っていたのが・・・

まずはビアンキのスペシャリッシマとフェニーチェの2車種。

次にデローザのスカンジウムとコルナゴのC64。

あとはピナレロのF10とCUBEのライトニングC68SL。

以上6車種を乗る予定で考えていました。

まずはデローザのブースへ走ったのですが・・・

ラインナップにまたしてもスカンジウムが無くて、すぐにコルナゴ・・・って思ったのですが、コルナゴの幟が見当たらなくて(実はデローザの近くだった)、2車種乗る予定のビアンキのブースへ走る。

ラインナップ表を見ると、スペシャリッシマとオルトレXR3&XR4とアリアの4車種しかありません。

やはりスカンジウム合金を使用しているというフェニーチェに乗れない事が判った。

ビアンキのフェニーチェは、パンターニレプリカカラーのフレームでさえ157000円という安さ!

スカンジウム合金フレームの相場は、通常35~50万円くらいだと考えると、あまりにも安過ぎるので、「本当にスカンジウム合金の走りなのか?」っていうのを確かめたかったんですね。

もし乗ってみて良かったら個人的に購入しようか・・・なんて思っていたくらい。

しかし無いものは仕方がないので、素直にスペシャリッシマに乗る事に!

このスペシャリッシマは従来のカーボンフレームに対して振動吸収性が80%増!

なかなかすごい数値ですよね?

以前オルトレに乗って死にかけた事のある僕としては、確かめてみたいじゃないですか!

それにしてもビアンキのスタッフさんは対応が素晴らしい!

シートのポジション出しも丁寧にやって下さいました。

これでSRAMのeTapの使い方も説明してくれていたら完璧でしたね。

僕の乗ったスペシャリッシマはSRAM-REDのeTap仕様で、完成車価格は150万円の車両。

簡単に言うと電動シフト化したスラムレッドを装着しているという事です。

変速機一式だけで約53万円は高いですけど、カンパニョーロ・スーパーレコードEPSよりは安いですし、何よりもコードレスっていうのが素晴らしいですよね。

ただ使い方を知らずに乗ったら度肝を抜かれますね!(笑)

シフトアップしたはいいけどシフトダウン・・・どうするの?って。

スラムだからダブルタップしたらいいのか?

だがシフトダウンしない!

試乗コースに入るなりアウタートップのギアになってしまった僕は、せめてインナーに落とすつもりで左のレバーをタッチする。

するとインナーに落ちなかったものの、少し軽くなった。

周りのライダーに気を付けつつスプロケの動きを観察。

右のレバーはシフトアップで、左のレバーはシフトダウンと使い分けをしているのです。

何だか自動車のパドルシフトみたいな構造。

じゃあフロントギアの変速はどうすりゃいいの?

どうやらその場合は、左右同時にレバーをタッチするとフロントの変速が行なわれるらしい。

とりあえず試乗コースの最初のヘアピンへ差し掛かるまでにはシフトレバーの操作に慣れたので、何とか自転車の性能を存分に楽しめました。

ビアンキ・スペシャリッシマ・・・

乗った瞬間はワクワク!

これはきっと楽しいに違いない!

乗り心地は確かに悪くない!

オルトレよりも優しい感じがする。

走り終わって自転車を降りるとハァハァゼェゼェ・・・

やっぱりビアンキの自転車は脚を吸われるわぁ~!

オルトレと比較したら確かに1.8倍しなやかなフレームになった印象。

それは納得!

ただ・・・やはりビアンキは玄人向けの乗り味だなぁ~と言うのが正直な気持ち。

個人的には面白いし、意地でも乗りこなしてやりたい気持ちにはなるのですが、この自転車でアワイチとかビワイチとか走りたいかと言われると、絶対に走りたくない。

それなりに走れる身体に戻してから、もう一度試乗してみたい感じです。



次に乗ったのがヨネックスのレース向けの1台、カーボネックスHR

ヨネックスはずっと気になってはいたのですが、ようやく試乗する事に・・・


確かに硬い事は硬いフレームなのですが、ビアンキの後に乗ったから優しく感じました。

強いて言えばこのフレームに、デュラエースC24のホイールはミスマッチかなって感じ。

C24は捻じれ剛性が弱いので、ダンシングするとたわんで力が逃げてしまい、トラクションが落ちてしまいます。

マビック・キシリウムとか、フルクラム・レーシングゼロ辺りを装着して、もう一度試乗してみたいかな。

個人的にかなり好みのフレームです。




その後コルナゴのブースを見つけたので、新型のC64の整理券をもらったら90分待ちで・・・

予定では12:10~12:15頃に試乗可能という事で、一応一緒に行ったメンバーとは12:30に集合してお昼ご飯の予定でしたので、それには何とか間に合いそうです。




それまでの間に次の試乗車へ!

CUBEは1993年にできたドイツの自転車メーカーなのですが、日本には入って来てまだ1年少々なので、馴染みの薄い自転車です。

それもあって気になってはいました。

本当はライトニングC68SLというモデルに乗ってみたかったのですが、展示車両としてはあったものの、さすがに試乗はできなくて、代わりにライトニングC68SLと同じカラーリングの試乗車、アグリーC62SLに乗ってみる事に!

こちらは過去にシクロワイヤードに掲載されていたモデルでもあります。


このカラーリング・・・爽やかでカッコイイでしょ?

僕の好みのテイストです。

まずこの自転車の第一印象は、サドルを持って押している時に「進みが重いなぁ・・・」って感じた事です。

しかし持ち上げてみると「あれ?結構軽いやん!」

そして乗ってみて実感したのは、タイヤがダメだったんだろうなって事。

この試乗車に装着していたのはシュワルベONEの700×25Cなのですが、グリップは悪くないのですが、転がりがそんなに良くないというか・・・もっさり?

根本的に僕は25C以上の太いタイヤで、今まで良いと感じたタイヤがないので尚更なんですが、タイヤを変えたらもう少し爽快に走れたかも知れません。

CUBEは廉価モデルについてはコストパフォーマンスの利点が一切感じられませんが、中堅以上のモデルについては選択肢に入れてもいい自転車じゃないかなぁ~という印象でした。

いずれにしても僕としては、ライトニングC68SLにも乗ってみないことには、CUBEを上手く評価できないなぁというのが本音です。




イベント会場では安田団長が会場を楽しませておられました。

味の素のブースで試供品のアミノバイタルを頂いたりブラブラしつつ、次に乗ったのが・・・



BOMAのデフィーラです。

BOMAが良いのは以前から知っています。

ただいつも試乗会とかに行っても「後で乗ればいいか・・・」って後手に回した結果、時間の関係だったりしんどくなったりして、乗らずに帰ってしまうパターンが多かったんですね。


このデフィーラはフレーム重量が880gと軽いオールラウンドバイクらしい。

実際に乗ってみた印象としては目立ったクセが無く、面白味は無かったけど、今回乗った自転車の中では一番扱いやすくて、踏み出し、加速、コーナーリングと全てにおいてバランスが取れていた感じでした。

デザインさえ好みであれば、この自転車はかなりオススメですよ!




そしてコルナゴのブースに戻ってきました。

3台あるC64が同時に貸し出されて・・・

3台とも戻って来るまで30分以上!

乗り逃げでもされたのか?と思えるくらいの長時間!

試乗コースは2kmなので、渋滞などを考えてゆっくり走ったとしても・・・1周6分もあれば走れるはずです。

写真撮影に2分かかったとしても、貸し出されてから返却まで10~15分もあれば可能なんです。

20分も30分も戻って来ない人って何やってんの?

あるカップルは2人同時じゃないと出発できないらしい。

彼女用の自転車が戻って来て、そのセッティングが終わるまで、彼氏はピッタリと寄り添っている!

いやいや、早く一人で走ってこいよ!お前のその自転車に乗りたくて、ずっと待っている人だっているんだぞ!

馬鹿じゃねぇのか?って人・・・結構いました。

素人に貸し出して壊されるリスクもある中で、高級なロードバイクを試乗車に提供している各メーカーは、バカップルのデートを盛り上げる為に仕事をしているのではない!

1台でも多く自社の自転車を売りたいし、1人でも多くの人に自社の自転車を評価してもらいたくて頑張っているのである。

そこはもっとストイックに、速やかなる試乗をお願いしたい。

さすがに人気ブランドのブースでそこまで露骨なカップルは少なかったと思いますが・・・

結局僕がC64に乗ったのは予定の90分待ちでは無く120分後の事でした。


長年続いたフェラーリとの技術提携も無くなり、コルナゴの新たなスタートがこのC64に託された訳ですが如何に!


実はシートポジションを合せてもらった際、長さは伝えたのですが、最後の締め込みの際に2cm程シートが上がったのに、スタッフさんがそれに気づかないまま僕に渡してくれたんです。

C64の待ちが半端無い事を知っている僕としては合わせ直しを我慢して試乗に赴くしか無く・・・

2cmも高いとペダリングが辛いのなんの!

なのでシッティングのインプレは完璧ではございませんが・・・

僕はこのC64・・・すごく好きです!

今までの完成され過ぎたC59やC60と違って、久々にレーシングスピリッツみたいなものを、このC64に感じる事が出来ました。

硬いフレームですが、これは乗りこなせば速く走れるフレームだと感じさせるスパルタンさなので、僕はこの硬さ・・・好きです。

乗り味が当店でも取り扱いのできるRDRのフレームに似ていたので・・・

もしかしたらRDRの工房で生産しているのかな?

そのくらい良く似た乗り味でした。

「もう万民に優しいコルナゴではなくなった!」

それは僕みたいな一部のロードバイクマニアにとっては、ある意味喜ばしいニュースかも知れません。




お昼は手前のブースほど行列がすごいので、僕は奥の方へ・・・

馬肉の串焼きが意外にも空いていたので・・・

馬肉の串を2本と馬肉入りウインナーを1本を購入。


更にこんなブースもあったので、イノシシの串も1本・・・

しめて2500円也!

こんなに贅沢をしている事を、店に1人残って仕事を頑張っている留美さんにバレたら・・・

こ・・・殺される・・・かも知れない。

更に山ちゃんが気を利かせて・・・


アボカドチーズコロッケなるものを買って来てくれた。

チーズたっぷりで美味しい!

だがしかし、アボカド?チーズ?

「店に帰って留美さんにお昼は何を食べたの?って聞かれても、アボカドチーズコロッケの話は絶対にするなよ!3人共怒られるぞ。」

そう、これは留美さんの大好物食材のコロッケなのである。

ネタだから書くけど、これを読んだ後の留美さんの怒りを、一体誰が鎮めるんだろう?

山ちゃんに頑張ってもらうかなぁ?



それにしても今回ヒデさんはたった2台しか試乗できなかった!と怒り狂っておられまして・・・(笑)

そもそもクロスバイクの試乗もしたかったのに、どこもクロスバイクをラインナップしておらず、コーダーブルームでさえ今回は用意していなかったとかで、そこでまずモヤモヤ・・・

次にTREKでエモンダSLRに試乗したらしいのですが、噂や雑誌のインプレを信じて乗ってみたら思いの外もっさりした乗り味にまたモヤモヤ・・・

その後ピナレロのブースでドグマF10に乗るのに2時間半も待ち続けて・・・

乗ってみた結果、『こんなもん』の為に2時間半も待たされたんかい!と激怒。

「何か散々並んで待たされたのに、こんな収穫の無いサイクルモードなんてスッキリせんわ~。」との事でした。

まあヒデさんは気が向いたら、次の日もサイクルモードへリベンジに行くかも・・・との事でしたので、M簱君や山ちゃんのインプレッションも含めて、改めて試乗車の評価を掲載したいと思います。

当店での取り扱いの有無に関わらず、良い自転車は良い!残念な自転車は残念だと、ハッキリと正直に書かせて頂きます。

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