2016年10月16日日曜日

北アルプスチャレンジ!・・・その1 『プロローグ』

9月18日(日)

本当は18~19時頃には出発したかったんですけど・・・

結局ラスト(閉店時間)まで店に残りました。

何だかんだでお店に来ていたミワさんや留美さん達と、晩ご飯を食べてから出発する事になって、結局神戸を出たのが22時前。

仕事はこの日結構忙しかったので・・・

お腹も一杯になった所で眠気との勝負でした。

豊中付近で既に気を失いそうになっていたので、吹田SAに立ち寄ったものの・・・

いざ休憩しようと立ち寄ると眠気が治まるという人体の不思議。

仕方がないのでもう少し頑張って走る事にし、草津SAで少しだけ仮眠を取る。

それでも走り出したら八日市辺りで再び、意識が飛びそうになったので多賀SAで再び仮眠。

この頃には雨は強くなっていた。

その後は恵那峡SAまで頑張ったものの、身体はガチガチに固まって偏頭痛状態!

「お風呂に入って布団でゆっくりと寝たいものだ!」と思いつつも、ゆっくり休んでいたら朝になってしまうので、気合と根性で走り続け・・・

松川付近から伊北付近まで、ほぼほぼ意識が無かったように思えます。



9月19日(祝)

結局梓川SAまでノンストップで走り・・・

そこでモーニング&仮眠。

ここまで来て一気に緊張が解けた感じです。

天気は降ったり止んだりではあるものの、北アルプスが全く見えないくらいの深い雲が覆い被さっています。

翌日の天気が心配だなぁ~。

よくよく考えたら今回のチャレンジも晴れ前提で考えていたので、雨対策なんて考えてなかったし。

そこで一度安曇野ICで降りた後、松本市内へ情報収集に移動。

結果的にレインジャケットくらいはせめて用意した方がいいという結論に至り・・・

ワークマンで買うか、コメリで買うか・・・ケチらずに、せめてモンベルで買うか・・・

そこで再び安曇野IC前まで戻って、スワンガーデンのモンベルが開店するのを待つ。

そしてモンベルで対応してくれたスタッフさん。

新城選手にそっくりで妙に親しみの湧く感じも良かったのですが、それ以上に水平歩道(下ノ廊下)を2度歩いた事があるって言うもので、あれこれ僕の調べた情報と、彼の経験談を照らし合わせてシミュレーションに役立てる事ができ、本当に助かりました!

なので、ゴアテックスまでは必要なかったものの、比較的服の中の蒸気を発散してくれて、蒸れないっていう優れもののレインジャケットを購入する事にしました!

やはり客の求める回答を的確に答えてくれるスタッフさんは心強い!

何でもその人から買いたい気持ちになってしまいます。

これは当店のスタッフにも是非参考にしてもらいたいくらいの、素晴らしい接客でした!

余りの気持ち良さにモンベル会員にまでなってしまった僕は、突然の出費にもめげる事無く大町を目指すのでした。


安曇野スイス村の先から北アルプス方面を望む。

アルプス・・・見えなくて残念。

13時半頃大町温泉郷について、少し早いけどチェックインさせてもらえないか?とホテルに行くも、バッサリ切り捨てられる。(笑)

「チェックインは15時からになっています。」

「へ~い。出直して来ま~す!」

すぐにでも温泉に入って寝たかったのに残念でした。

仕方がないのでお昼ご飯を食べに散策・・・

ギャラリー喫茶『ねむの木』さんへお邪魔する。


大町市内の喫茶店やレストランでは、黒部ダムに見立てた『ダムカレー』が名物として、店毎のオリジナルな盛り付けや具材で楽しませてもらえるのである。

本当ならここのお店からは、北アルプスをパノラマで眺める事ができるのだが・・・

何も見えない・・・(涙)

お店のママさんからは「長野県で生まれ育っていながらこんな事を言うのはなんだけど、こんな天候の悪い日に山へ登るなんていう人の気持ちが理解できないわ~。」とか・・・

「山を眺めるのは好きだけど、登るのなんて考えられない!」等と言われ・・・(汗)

改めて長野県民の県民性が持つ意外性に驚かされたのでした。(笑)

まあ・・・そうは言っても「気をつけて楽しんできてね!」と応援して頂きましたので、僕の心は特にダメージも無く、むしろ余計にワクワクしてきました。


この後、JR信濃大町駅まで行き、電車の時間や駅前の駐車場の場所や料金を調べる。

何が心配かというと・・・

ホテルの朝食が7:00~となっていて、「すみません!明日は山に登るのでもう少し早い時間になりませんか?」って聞いたのですが、「バイキングなので無理です。」って一蹴されました。

そんな事だったら素泊まりプランにしたのになぁ~。

ちなみに信濃大町駅から白馬方面に行く列車の時間は、始発が6:11発で次が7:18発。

7:18発を逃したら次は10:34発まで無いという・・・(汗)

「朝ご飯なんて食べてる暇ねぇよ!」と言う意味なのか?

10:34に大町を出発した場合、白馬に到着するのは11:39です。

そこからタクシーを使ったとして、ゴンドラ乗り場に着いたら12:00前・・・

山に登り始めるような時間じゃない!

その場合リーゼングラード(八方池山荘)から歩き始める時間が12:30過ぎになるから、順調良く歩いても欅平の到着が18:30~19:00頃になる。

雨と台風の影響が加味されれば、条件はもっと厳しくなる。

雨なら餓鬼山前後から霧も深くなるだろう。

ルートを迷わず歩くのも大変な上に、クマの出没率が高いエリア。

この時期の北アルプスは16:00には薄暗くなる。

祖母谷までの急勾配を下るにはかなり危険な時間帯である。





そこで考えました。

翌朝は7:00~朝食を食べて、8:00までにチェックアウト!

車で白馬駅周辺か八方尾根まで移動(そこで翌日の夜まで車を駐車できる)して、9:00までに八方尾根のゴンドラに乗って、16:30までに欅平を目指して歩く。

そしてトロッコ列車で宇奈月温泉へ行き1泊する。

翌日再び欅平まで戻る。(トロッコ列車の始発の都合上、歩き始めるスタート時間は9:00前)

目的地の黒部ダムまで17:00には到着できるように頑張って歩く。

その後トロリーバスで扇沢まで下山し、バスで信濃大町駅まで出る。

信濃大町駅19:04の列車で白馬へ向かい、20:00頃駐車場着予定。

そこから神戸に向けて帰ってくるという段取りにしようと・・・。





そして情報収集と駐車場探しの為に、眠たいのを堪えて白馬まで足を伸ばす。


ステアリングの上に携帯を固定して撮影!

木崎湖周辺まで雲が降りてきています。

山の上は一体どうなっているんでしょう?

雨は弱まっていますが大粒です。

2年前の夏に開催した信州サイクリングの時を思い出します。


白馬の駅前から八方尾根を望む。

って、北アルプス(白馬三山)はおろか、八方尾根まで真っ白で姿が見えない状況です。

観光案内所で登山が可能かどうか確認し、駐車場も便利なところを教えて頂きました。

まず登山についてですが、この時点で八方池山荘までのゴンドラ及びリフトは稼動している事と、唐松岳山荘付近の風はそこまできつくないとの事。

ただし台風の接近により、明日の風はどうなるかまだハッキリとは言えない。

モンベルのスタッフさんはゴンドラ駅、或いは八方池山荘に着いた時点で、たまに突風が吹くくらいの強風だった場合は、唐松岳を越えた西側は荒れるので中断する事を勧めます。との意見でした。


駐車場は八方第2駐車場だと無料で、出入庫の時間も自由。

しかも公共温泉やコンビニ、バスターミナルも隣接していて人通りも多いので、セキュリティもそこまで不安に感じる事はないそうです。

しかしここまで八方尾根スキー場に近付いても山の存在が判らないって・・・(汗)


冬季オリンピックでもお馴染みの白馬ジャンプ台のところまで雲がかかっています。


白馬47スキー場のゲレンデが少しだけ見える程度です。

山の上・・・本当にどうなっているんだろう?

とりあえず雨に濡れての登山は覚悟しないとならない事は確定。

そして大町温泉郷へ戻って温泉と夕食。

部屋にはお風呂が付いていなかったので、混まないうちにゆっくり温泉を楽しむ。


夕食もバイキングだが、つけ麺に寿司にピザってどうなの?って言いたくなるようなメニューにビックリしつつも・・・

お寿司はまだ回転寿司の方がマシでしたが、イシモチの刺身とか珍しいものも食べれましたし・・・ステーキ食べ放題(タスマニア牛だと推測)は、たんぱく質が欲しくてたまらなかった僕にはありがたかったです。

ところがこの後とんでもない展開になる!

お店から電話がかかってきて、「店長!トロッコ列車運休ですよ!それ知ってて行ってますか?」

「はぁ?何の話?」

トロッコ列車が運休していたら、そもそも今回の計画なんて立てる訳もないじゃないか!

「多分、台風の影響で・・・。」

「はっ?そういう意味か?」

宇奈月温泉に問い合わせると、どうやら台風の接近により、この日19日も臨時で1便しか走らなかったそうだ。

20日~21日は運休・・・



えっ?どうすればいいの?

宇奈月温泉に行けないよ?

祖母谷温泉や欅平、阿曽原温泉の山小屋に泊まる?

それって当日の空きが無かったらどうするの?

濡れた身体で野宿?

クマに遭遇したら?




さあ困った。(汗)




「頭の中での予定がポジティブ過ぎて、そこまで最悪な場合を考えてなかったよ!」




とりあえず宇奈月温泉は宿泊をキャンセルさせてもらう!(通常はキャンセル料50%だが、台風などでキャンセルになる場合は発生しない)

さて・・・まさかの『北アルプスチャレンジ』も中止か?

どうなる・・・次回。

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