2016年3月11日金曜日

お店にだってお客様を選ぶ権利がある!

まずお店とお客様とは平等な立場である事をご理解頂きたい。

お客様のニーズに合った物をお店が提供し、それに見合った報酬を請求する。

『鋼の錬金術師』でも使われる『等価交換』って言葉の通りであります。

スタッフに作業をさせ、ただでさえボロボロのややこしい自転車なので、2人がかりで作業したのに「今日のはタダでいいよね?」って帰ろうとする人。

店内で「●●自転車店で●●が●●円で売っててんけど、安いと思わへん?」等と平気で口に出して話す人。

そういう人に限って「俺は客だぞ!」とか、「お客様は神様なんとちゃうんかい?」ってスタンスで、上から目線でもの申す事が多いなぁ~って近頃思うようになりました。

今日も困ったちゃんのご来店があり・・・

人の店に入ってくるなり店内の在庫を見渡して、「この辺でもっとロードバイクを豊富に置いているお店って他に無いの?」って聞いてくる人って、一体何なんでしょう?
 
いくらなんでも無礼じゃないのか?
 
そもそも在庫なんていうものは豊富に置いたところで売れなければただの不良在庫にしかならない。
 
店舗経営の経験の無い人に、商売する事の難しさを理解しろと言っても無理かも知れないが。
 
しかし在庫なんて無くても、どんな自転車で迷っているとか、ニーズさえ聞かせてもらえれば限りなくピッタリの自転車は用意できるし、少なくとも大幅に絞り込む事はできる。
 
自転車屋が自転車をただ売っているだけだなんて思ってもらいたくないものです。
 
人よりも多くの自転車にまたがってるんです。
 
その人に合っている自転車を一緒に考えてあげられるだけの経験があるから開業しているんです。
 
本当・・・聞き方ってものをわきまえて頂きたい。
 
そして世の中には『置いているだけで売れるような自転車』という物が確かにあるけれど・・・
 
ブランド志向の人はある意味それで満足かも知れないが、本当にその人に合った自転車をプロデュースしたい自転車屋の気持ちとしては、ブランドとかデザインだけで売っているような自転車は薦めたくないというのが本音。
 
「なんで高い出費をしてまで、そんな自転車が欲しいの?」って思うことばかりです。
 
僕は「お金さえ出して頂けるならどんな自転車でもご用意しますよ!」なんてスタンスでは商売したくないんです。
 
営業マン時代からのポリシーで、お客様にメリットの無い商品を、嘘をついて(自分の心を偽って)まで売りたくない!って理念を持っています。
 
クレームは無いに越したことはないので、対お客様のリスクは最小限に抑えるのが基本です。
 
なので、そのお客様にとって確実に効果や成果が表れるような商品でなければ、僕がプロデュースした意味が無いとさえ思っています。
 
当店はロードバイクの初心者や、全くそういうのに無関心な一般のお客様にも入店しやすい自転車屋として、できるだけ一般車を多く展示し、ガチガチのロードバイクやMTBなどを少なくしているんです。
 
そういう土地柄や立地に関わる事情、有名ブランドを多く取り扱うことのリスクを知らずに、「ここは品揃えがすくないですね。」とか「もっといい自転車はないの?」なんて言う人を、僕はお客様として接客したくないと宣言しておきます。
 
『お客様』とはお店にいくらかでもお金を落として頂いて、そこで初めて『お客様』になる訳です。
 
よって冷やかしで来店し、勝手に展示車を触りまくるような人や、在庫だけで店のレベルを勝手に判断するような人は、お客様で無いばかりか・・・無礼且つ営業妨害にあたる輩だと思っていますので・・・
 
本日に関しては『どんな高級車に乗ったお金持ちだろうと、向かいの学校の敷地内に無断で車を駐車して、信号も渡らずに道路を斜め横断し、挙句の果てに当店で無礼な質問をぶちかました、とてもとてもお客様としておもてなしをするには値しない人』だと判断したので・・・
 
「どうぞ、たくさ~ん在庫の揃っている他のお店へ行ってらっしゃい!」と、手を振って送り返して差し上げました。
 
そりゃ当店だって多くのお客様にご来店、ご利用頂きたいですし、支持も頂きたいですよ。
 
しかし反面、品性や常識、マナーの無い方を、お客様とお呼びする事が辛いと思う事だってございます。
 
こんな事を言ったら「お前の店はなんぼのもんやねん?」って言われるかも知れませんが、僕も僕の店も、お客様と共に成長したい気持ちがあるので、ポリシーや理念を曲げてまで、媚びへつらうような営業だけはしたくありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿