2016年2月27日土曜日

2月17日(水)ブリヂストンサイクル展示会・・・新型の電動アシスト自転車について・・・

この日は主に電動アシスト自転車の展示がメインでした。

そして・・・


これがブリヂストンサイクルの新機構電動ユニットを搭載したモデルです。

これまではフレームやホイールなど自転車の基礎部分をブリヂストンが製作し、モーターやバッテリーなどの電動ユニットをヤマハが製作して双方でOEM供給をしあっていたのですが。

今年はそれとは別に、ブリヂストン独自規格の電動アシストバイクを販売開始する事になりました。


既にアルベルトeが出ているので、知っている人はいると思いますが、『デュアルドライブ』というシステムになっています。

デュアルドライブと言っても、決してモーターが2つある訳ではございません。

前輪にモーターユニットがあって、後輪は自力で回す。

つまり前輪と後輪がそれぞれ独立して回転するって意味で『デュアルドライブ』な訳ですね。

同じようなシステムでしたら、過去にサンヨーの電動アシスト自転車で採用されていたのですが、今回のデュアルドライブはただ前輪にモーターを配置しただけの自転車ではございません。

何とパナソニックや東部エアロなどが売りにしていた回生充電機能が追加され・・・

しかも効率のよい駆動システムにより、『フロンティアロイヤル』の8.1Ahバッテリー仕様であれば、エコモードで83kmの距離をアシストし、更に回生充電機能を使用すればトータルで最大232kmもの長距離をアシストしてくれるという。

予備バッテリーが無くても淡路島一周して帰って来れそうな勢いですね!

そして回生充電機能については、前輪モーター部分に車でいうところの、エンジンブレーキと同じ働きをするブレーキアシスト機能というものが備えられており、この機能で発生するエネルギーを電力へ変換するシステムとなっています。

なので下り坂でブレーキレバーを、寒さでかじかんで強く握れなくなり、怖~い思いをされた経験のある方だったらご理解頂けると思いますが・・・

ブレーキアシスト・・・めちゃくちゃ便利な機能です!

その上前輪モーター部分にはスリップ制御機能まで付いています。

いわゆる車でいうところのESC(エレクトリックスタビリティコントロール)や、TCS(トラクションコントロールシステム)、或いはABS(アンチロックブレーキシステム)といった電子デバイスに通じる機能という訳です!

めちゃくちゃハイテクじゃないですか!

ちゃんとセンサーで反応するらしくて、今回の電動アシスト自転車に使用されているコンピューターがかなり優秀である事が伺えます。

そして後輪の駆動方式はブリヂストンサイクルが得意とするベルトドライブ!

カーボンベルトなので伸びなくて長持ちするそうです。

(写真はベルトドライブ仕様のカジュナ。女学生に人気の高い自転車の代表格!)

錆びることも無いので、メンテナンスフリーでありがたいですね!

前後輪が駆動するって考えると、これまた車でいうところの4WDと同じで、トラクションの強さが売りになりますね。

前輪のモーターが稼動して車体を引っ張る感じで、自力でそれをアシストするような感じでしょうか。

従来の電動アシストだと後ろから押されるような挙動だったので、あまりパワーがかかると前輪がふらついたり、カーブで前輪の安定感に不安を感じるなどがあったのですが、新機構は安定感抜群でしょうね!

何しろ前後の重量バランスも良くなるので、ブレーキの挙動も変わってくるでしょう。

確実に扱いやすくなります。


強いて問題点を挙げるとすれば、カーブでペダルを申し訳程度に漕いだりすると、前輪モーターのパワーバランスが勝ってしまい、アンダーステア(外側に脹らむ現象)傾向になるんじゃないかと思う訳ですね。

恐らくそれもある程度制御できるように、スリップ制御機能などが装備されているんでしょうが、強引な走りにどこまで応えてくれるのかまでは、今のところ・・・謎です。

あと僕は回生充電機能について、実は否定派なんです。

バッテリー容量がボケる原因にならないか?って気にしてしまいます。

容量がまだ残っているのに、回生充電で継ぎ足しの繰り返し・・・

携帯電話とかでもそうですが、ほぼ使い切ってから充電しないと、バッテリーの容量がボケて小さくなるっていうのは多くの方がご存知だと思います。

そう思うとバッテリー交換周期が早くなるんじゃないかなぁ~という、懸念材料ではございます。

あとは自転車屋的にメンテナンスが面倒な車体です。

タイヤ交換とか手間でしょうね!

工賃はやや高くなる事をご理解頂きたい感じです。


しかしまぁ・・・そういうデメリットになりそうな懸念材料を差し引いても、非常に魅力的な機能が満載で、是非当店でもオススメしてみたいモデルではございます。


気になった方はいつでもご来店下さいませ!

2016年2月25日木曜日

マルコ・パンターニへの想い

前回書いた文章はパンターニを追い詰め、死に至らしめたと思われる環境(連中)への怒りの気持ちと、今後同じような過ちが起きない事を望んだ本国へのメッセージです。

なので今回の記事は全く別物だとご理解下さい。


2月15日に元町映画館へマルコ・パンターニの映画を観に行ったのですが、終始涙が込み上げて堪えるのに必死でした。

見終わった後もしばらくの間、誰とも話をしたくないし、そっとしといてもらいたい・・・そんな複雑な気持ちにさせられた。

最初は自転車ロードレース界最強最速のヒルクライマーであった、パンターニのすごさを多くの人に知ってもらえる・・・

つまりロードレースの醍醐味や、ロマンを多くの方々に知って頂けるきっかけになるんじゃないかと期待していたのであります。

ところが先に十三の映画館へ観に行って来られたK南様曰く、「確かにパンターニのすごさは良く伝わりました。しかし最後は結局・・・実はパンターニもドーピングをしていたんじゃないのか?って思わされるような内容でした。ファンが観たらきっとショックを受けるかも知れませんね。」との事でしたので、ある程度の覚悟を決めて観に行くことになりました。



僕がロードレースに興味を持ったのは7~8歳くらいの時で、その頃はベルナール・イノーやローラン・フィニヨンといったフランス人チャンピオンがツール・ド・フランスで活躍していた時代で・・・

もちろんその当時の日本では、ニュースで少し話題にあがる程度の超マイナースポーツで、ツール・ド・フランスなんていうものは、自転車版の我慢比べ大会みたいな位置づけで認識されていたんです。

でも幼少の頃そんなツール・ド・フランスにロマンを感じていた僕は、いつしかF1レーサーになる夢を持つようになっていました。

しかしレーシングチームに入る伝手も無ければ、普通自動車の免許を取りに行くお金も時間も無い生活で、大学進学にも未練があった僕は、ホテルマンの仕事をしながら生活費と大学への進学資金を貯金するので精一杯だったんです。

センター試験当日にインフルエンザにかかり、2日後には阪神大震災・・・

ついてなかったと言えばそれまでなんですが、入試は失敗し・・・僕のF1への夢もどんどん遠退いていく。

そんなどっちつかずな自分の進退に苛立ちはあったけど、だからといって自分の周りには真剣に相談して答えを返してくれるような大人はいなかった。

MTBでヨーロッパ縦断なんて計画も考えていましたが、前哨戦で行った4日間での四国一周・・・

10kg以上あるパニアバッグを積載したまま、856kmを28時間程で完走した時に、一緒にヨーロッパ縦断をやろうと言っていた仲間は、「こんなペースで毎日走られたんじゃついて行けない!」と怒って計画は白紙化。

逆に僕は、もしも荷物が無かったらアベレージ40km以上も苦じゃないかも・・・って思い始める。

そこから海外のロードレースを研究し始めました。

95年のジロとツールを観て、トニー・ロミンゲルやミゲールインデュラインの強さを知る。

ファビオ・カサルテッリの死をVTRで見て、命懸けのスポーツだと自覚する。

F1と何ら変わらないじゃないか・・・って思えると、本気で打ち込んでみる価値があるような気がしてきて・・・

当時ゲビス・バランチームのエフゲニー・ベルツィン(ベルズィンと表記される事が多い)が好きで・・・

好きだった理由は若くて新人にも関わらず、94年のジロ・デ・イタリアにおいては、インデュラインの3年連続ダブルツールの夢を打ち破ってチャンピオンになり、ウーゴ・デ・ローザに「彼はエディ・メルクスの再来だ!」と言わしめたほど・・・

レース経験の浅さからは荒削りな一面も垣間見えたけど、個人タイムトライアルの強さは尋常じゃなくて、しかもそのハングリー精神の塊のようなロシア人は、フィギュアスケート選手のように容姿端麗とあって、とにかく血気盛んな若僧の僕から見たら、かっこ良くて仕方なかったのであります。

それだけに当時はベルツィンのライバルになる選手はみんな嫌いだったんですね。(笑)

パンターニも例外じゃなく、当時はクラウディオ・キアプッチの弟分ってイメージだったので、「山だからって出しゃばるんじゃない!アシストのくせに!」とか思っていましたよ。(苦笑)

でも当時のロードレースはエースの絶対王政スタンスから、それこそベルツィンの師匠にあたるモレノ・アルジェンティーンの唱える「チャンスある者に勝利を!有望な若手にもチャンスを!」ってスタンスに移行する風潮が出始めた頃だったので・・・

エースだろうがチームオーダーだろうが、お構い無しに本能で走るパンターニは、まさに自らが動いてチャンスをものにする新しい風だったんです。

逆に一度でもインデュラインを倒した事で慢心し、チヤホヤされて牙を抜かれたロシアの金狼が、徐々にチームメイトとの確執で思うような成績を残せなくなって・・・

どんどん低迷していく様を見せ付けられ、本当に素晴らしい走りができて、スポーツマンシップのある選手は誰なんだろう?

僕は誰を手本に走ればいいんだろう?

そう思えるようになっていました。

それでもまだ若き日のベルツィンの無鉄砲とも言える果敢なアタックに、強い勇気と覚悟を感じましたし、インデュラインやロミンゲルのここ一番の圧倒的な強さに、完成されたライディングと頑強な精神を見ました。

またリシャール・ビランクの山岳職人的な個人的な戦略と技術の高さ、チームメートの活躍の場を作る綿密な計算高さにも尊敬できるものを感じました。

そしてマリオ・チッポリーニの圧倒的なカリスマ性と、やはり圧倒的なスプリント力。

魅力的な選手が非常に多かった時代。

そこでのパンターニは、さしずめ奇跡を呼び起こす小さな巨人といったところじゃなかったでしょうか?

山岳スペシャリストが山賊じゃなくて海賊?って最初は違和感もありましたが・・・

でも何となく海賊って呼び名が似合う選手でした。

誰にも縛られない、自由を求める走りが彼にはありました。

VTRで観ている人にまで次元の違う走りだと感じさせる、あの山岳でのロケットのような加速。

当時の選手の層は今と比べても比較にならないほど役者が揃っていました。

その中にいて尚、怪物と呼ばれるエース級の選手たち。

それらをまるで子供と大人のように、一瞬でぶっちぎって走り去るパンターニの勇姿。

ただ速いだけじゃない、リスクを恐れない鋼の意志と勇気があった。

99年のジロで2連覇を目前に、突然の出走停止処分。

ファンとしては事態が飲み込めず、訳の判らない突然の出来事に絶叫し、怒りのぶつけ所に困って泣き崩れたあの日。

その後もずっとパンターニの潔白を信じて、ヒーローの復活を待ち続け・・・

あの憎たらしいランスなんて、山でケチョンケチョンにしてしまえ!って僕だけじゃない、多くのパンターニファンがそれを待ち望んでいた。

「なんで死んだんだよ!なぜ死ななきゃならなかったんだよ!」

ずっと涙が止まらなかった。

丁度ヨーロッパへ行くのを諦めて、祖母の面倒を見る為に就職を選んだ僕は、しばらくチーム練習にも参加できなくて・・・

その間にキャプテン代行がチームをまとめといてくれなかったもので、ある日その責任を巡って何人かのメンバーと衝突し、僕はそれ以来ほとんど自転車に乗らなくなった。

そしてパンターニの死で、ロードレースを観るのも嫌になった。

今こうして自転車に対する愛情を思い出して、職業として頑張る事ができるのも、自転車の今後を大切にしたいという思いがあるからです。

多くの人に自転車というスポーツ、自転車レースの楽しさ、素晴らしい選手たちの走り・・・

いろいろと知ってもらえるように、発信する役割を僕もやらなきゃって思っています。

パンターニがドーピングをしたかどうか?

真相は闇の中で今となっては死人に口無しです。

しかしそれを差し引いても彼の走りは神がかっていて、伝説と呼ぶに相応しいものだったと思います。

世の中にはアンチもいるかも知れませんが、それはそれ・・・

僕は素晴らしい走りをした選手の生き様を、同じようにリスペクトしてくれる方々が一人でも多ければそれだけで十分幸せです。

Che mi sono sentito a guardare un film di Marco Pantani


15 febbraio ...
Abbiamo guardato un film di Marco Pantani.
E 'stato molto scioccante.
Nel 1990 sono affascinati dal successo di Miguel Indurain e Evgeni Berzin e Tony Rominger, anche io, ma è uno che è stato eseguito il desiderio di corridore su strada professionale, Marco è stato un eroe assoluto per tale me.
Giro d'Italia 1999 ...
Se non soddisfatto con i risultati del test della concentrazione di globuli rossi, ho avuto penso che la cospirazione coinvolto nel gioco d'azzardo bicicletta era lo stesso di me.
Marco nella 15ª tappa del Giro nel 1999, era affascinato, è quello di invertire il gioco dalla difficoltà catena è quello eccitato.
Ano tremando come Marco per avermi dato l'impressione di, vorrei credere nel futuro.
E nello sport del ciclismo, la parte superiore del settore si sta utilizzando il lettore come uno strumento per la sponsorizzazione, se la presenza della mafia è veramente, penso che non mi perdono.
Che io non dichiarato fino a quando i giocatori ancora di più per conoscere le circostanze, qualcuno che colpisce fino al potere dello stato per salire alla polizia e militari sono implica che è padrone.
Tale mondo sfrenata, non mi perdono.
I giocatori sono un desiderio per noi, voglio che continui a essere un eroe!
Pieno di sportività alla fiera, ognuno si aspetta una gara pulita.
Io non voglio privato delle cose importanti per il denaro e il potere.
Il giorno Mark muore, mi è stato anche piangendo.
Perché ho avuto molta speranza nella resurrezione dell'eroe.
Si prega di non ripetere più lo stesso dolore!

2016年2月24日水曜日

自転車を買う時によく見てほしいポイント。

エヴァディオのバッカス01を買おうか、どうしようかと悩んでいたO様2号が(悪い事を)やってくれました。(苦笑)

他店でセールだったというFOCUSのカヨを買って、それを乗ってきたのです。

「せめてゴルフの練習の時に前振りしといてよ!いきなりじゃ心の整理ができへんやん!」(笑)

などと思いつつ、仕様の変更が必要か、するとすればどんなパーツを用意すべきか・・・等と相談を受けて、自転車をチェックする。

とりあえず7900デュラエースのホイールに11速のスプロケが対応しない事を改めて確認しつつ、今のホイールを売って新しいホイールを買うのか、10速用ハブに対応する11速スプロケを買う方がいいのかを悩んでもらっている間に自転車の組付けを見させてもらったら・・・


シフトインナーワイヤーケーブルが綻(ほころ)んでケバケバになっていました。


フロントディレーラー側もこの通り。


これは酷いですね。

そもそもこのシマノの新型のインナーワイヤーケーブル。

1本2000円近くもするのにトラブルしか起こさない駄作だって事を、いい加減みなさんに気付いていただきたい。

STIレバーの中で綻んで、どんどん摩擦係数が増え、結果的にレバー内でワイヤーが切れる。

ST-9000がいつの間にかST-9001にすり替わった背景は何か?

11速用STIレバーのブラケットカバーをめくって見てください。そこにはレバー内で千切れたワイヤーの頭を取り除く為のポケットがあるはずです。

摩擦係数を減らすための新技術のはずが、トラブルの原因になっています。

プロショップでも、綻びを作らずに綺麗に組みつけの出来るショップが一体どれほどあるか・・・



話はO様2号の自転車に戻りますが、フロントディレーラーの取り付け位置も低めで、セッティングが出ていない状態。

インナー×トップとアウター×ローのいずれも、チェーンがブレードに摺っているのを確認。

「Oさん、これはアウターとインナー共に、トリムを使わないと摺りますね。」

「はい。買ったお店でも両方でトリムを使って下さいと説明を受けました。」

それは間違いですよ。

トリムを使わないと駄目だなんて、メカニックの怠慢ですよ。

確かにフレームのディレーラー台座の溶接位置がずれていたり、フレームの構造上ディレーラーとの相性が悪い・・・といった事例は無くは無いと思っています。

なので、どんなに調整を頑張ってもインナー×トップがどうしても摺るって言うのであれば、そういういい訳も場合によっては容認できるかも知れませんが、しかしアウター×ローが摺るなんていうのは、明らか組み付けたメカニックの技量不足です。

インナー×トップなら普段はまず使わない設定と考え100歩譲る事ができたとしても、アウターでトリムを使うなんて・・・そんな手間な話を誰が容認するんですか?

それにしてもワイヤーの扱いが雑ですねぇ。



ブレーキインナーワイヤーはテフロン加工したワイヤーを使用していましたが、その肝心なテフロンが削れているんですけど・・・


こちらはリアブレーキですが、この写真だと判りやすいですね。

ブレーキの握りも固過ぎて、握力のない方や手の小さい方には使いこなせないセッティングでした。

その代わりホイールは前後輪共にセンターが出ていて縦横の振れもなかったので、元々アタリだったのか、ショップの組み付けでホイールは別の担当者がチェックしたのか・・・そんなふうに見て取れました。

既に組みつけている完成車を購入するのであれば、こういうところをしっかりとチェックしてから購入して下さい。

ブレーキとホイールは走行中、命に直結する大切な部品です。

変速の精度もそのショップのメカニックが、いかにメカニズムを把握しているのかを証明する大切なポイントです。

バーテープやインナーキャップの処理が綺麗かどうかなんていうのは、話のついでに過ぎない。



最近持ち込みのあった自転車で、最も腹立たしかったのは・・・

新車なのにヘッドががたついていて・・・

ステムを外してみたらフォークのコラムをカットし過ぎて、いつカーボンコラムが応力に負けて潰れるか判らないようなレベルの酷い状態でした。(ステムの厚みの3分の2以下の長さしかコラムが刺さっていなかった)

更には新品のフレームに前の自転車の部品を移植したものだったのですが、フロントブレーキのロングナットの長さが余っていて・・・

つまりどうなのかって?

フロントブレーキをかけたらブレーキキャリパーが持っていかれそうになる・・・

ガタガタのスカスカで、しっかりとフォークに固定されていないって事。

フレームを交換するって事は、新しいフレームに合った小物を用意する必要性が出るんです。

なぜメカニックは組み付ける時に確認しないのか?

長さが合わないって判ったら、ロングナットくらいは予備のを持っているはずなんだから、それくらいは無料サービスで交換できるじゃないか!

そんないい加減な組付けで工賃を取るなんてありえないでしょ?

組みつけが出来たら完璧な状態かをテストするのがメカニックの仕事ですし、それがプロと呼ばれる所以じゃないのか?

更に突っ込んで話を聞くと、元々のフレームは返してもらえたものの、そのフレームについていた付属品など5000円相当の部品を返却してもらっていないとかで、それもありえない話です。

普通は『また使えるであろう部品』は全てお返しするものです。

お客様が処分してほしいと言わない以上は、勝手に処分することも、流用することもならないのです。

O様2号の件もそうですが、どこのショップかなんて事はあえて聞いてはいませんが、何か納得のいかない話ばかりです。



ハンドルの高さやブラケットの位置、向き、角度・・・

サドルの角度や突き出し、高さ・・・

せめてそういったポジションの調整も適当にやらず、真剣にお客様のニーズに応えてもらいたい。



これはまた別の日に、たまたま見に行ったディスカウントショップで販売されていたクロスバイクですが・・・


6段変速つきでライトとワイヤー錠のオマケがついて19900円!

素人ならそれだけで食いついて「これメッチャ安いしいいやん!」って買うのかも知れない。

しかしよく見てほしい。

ブレーキレバーの角度がメチャクチャ・・・

そしてフロントホイールのクイックレバーが右にあったり左にあったり・・・

そもそもクイックレバーの向きが、上だったり下だったりバラバラ過ぎるし、ちゃんと締め込めていないものもある。

走行中に緩んだりしないだろうか?

クイックレバーの位置は車体の進行方向に対して左が原則。(フロントに関してはどちらでも機能的な問題はないのですが、作業性の効率や見た目の統一感を考慮すると左に合わせるのが一般的)

細かいことを言えばハブ本体の文字が、自転車に乗っている人から読める向きにするとか、バルブ位置をそのハブの文字の向こうか真向かいに合わせてホイールを組み立てるとか、タイヤのロゴをバルブ位置に合わせるとか、ちゃんとプロが組み立てたんだってアピールするポイントがたくさんある訳で、このように一貫性もなく適当に組まれている時点で素人が組み立てた自転車である事が一目瞭然なのであります。


適当さを露呈している最大のポイントはタイヤの向き。

真ん中の車両は前輪タイヤのトレッド向き(回転の進行方向)が逆になっている。

こういった細かい事も間違ったら自転車屋のメカニックの恥だと思わなければならない!

恐らくこのクロスバイクたちは、ブレーキや変速の調整や、各部品の固定に至るボルトやナットの締め付けトルクすら均等に揃えて組まれちゃいないだろう。

ハズレに当たったら走行中にいつ死んだっておかしくない!

僕はブレーキレバーの左右の握りがバラバラって言うだけで、気持ち悪いと感じる性格なので、例えば一般車(ママチャリ)で右グリップにグリップシフト(変速装置)が付いている車種など、左右でブレーキレバーの位置が違う事が大半なんですが・・・

それが無性に我慢ならないのであります。

ここにも自転車屋(メカニック)によって、組みつけの理論が全く異なるポイントがあって・・・

通常は見た目重視で左のブレーキレバーはグリップに引っ付けて固定するお店が大半である。

メーカーでもそういう組み付けをしている。

しかし僕はそれには大反対で、あくまで左右のブレーキレバーの握り位置を揃えて組み直す。

身体のバランスを考えたらそれが当然だと思っているからです。

見た目重視で売れれば、後はどうなったっていいのか?

僕はそういう考え方が許せないので、リアルに使いやすさや安全性を考えています。



サドルの角度についても自転車屋(メカニック)によって様々な持論があります。

大半のスポーツ用サドルにはくぼみがあって、そこに骨盤を安定させるようなセッティングが求められるので、概ね先端の盛り上がり部分とテールの反り上がり部分を結んだ線が、地面に平行になるようにすればニュートラルになると僕は考えています。(例外もありますが)

お尻が前にずってくるのは前下がりセッティングなので、大腿四頭筋に負担をかけてしまいます。

また腰を反らしてペダリングをすれば腰にも負担をかけます。

しっかり骨盤を立てて座り、踏むだけではなく、引き足も使えるような効率の良いセッティングにしようとすれば、大半の方はニュートラルよりも、やや前上がりなセッティングがベストポジションになるはずなんです。

サドルの突き出しもBBの軸から垂直に線を引いて、そこからどのくらい後退させるか・・・

それも身長や脚の長さ、脚質によって微調整を求められる部分なんです。

そういった事を購入されたお客様の乗り方を見て不自然さが無いかチェックし、違和感が見て取れる場合は、きっちり直してから納車を完了させるのもプロの仕事です。

そんな事もしないで、メーカーから送られてきたまま、ダンボールから出したまま(シートポストとサドルは組み付けたまま入っている)フレームに差し込んでハイッ!って手渡されても・・・

そんな自転車屋さんに、お客様を満足させようという誠意を感じないのは至極当然でしょう?

その時点で僕が消費者なら「ごめんなさい。やっぱりこの自転車キャンセルさせて下さい!」って一旦お断りして、担当者が間違いに気付いてきっちりと仕事をこなすまで絶対に許さないと思います。

もちろん一旦注文した自転車をキャンセルするなんて事は、重大なマナー違反ですからそんな事はしませんけどね(笑)

まあそういう事も含めてお店選びや自転車選びをして頂ければ、ハズレを引く可能性も大幅に減るんじゃないかと僕は思うんです。

是非参考までに・・・ご自身の行きつけの自転車屋がおおちゃくをしていないか、抜き打ちで調べてみて下さい。

2016年2月23日火曜日

2月14日(日)ポタリング・・・溜まる疲れ・・・

2月14日(日)は『安全地帯』でモーニングをしました。

人数は少なかったので新規を探しても良かったんですけどねぇ~。

風が強くてとにかく進まない。

そしてすこぶる体調が悪い・・・

春日野道商店街までの往復で精一杯という・・・。

一体どれほど疲れが溜まっているんだろう?



そんな僕は遡る2月10日にK林様とO様2号と3人でゴルフの練習に行っていました。

寒い時期って古傷が疼く事がありますよね?

作業中に昔痛めた手首と拳に、刺激を与えるようなダメージを負ってしまい・・・

それをゴルフ練習場で再び痛めてしまう。

アイアンでダフッた瞬間のあの激痛!

そこから思い切ったスイングができなくなって、最近ストレッチもサボって身体が回らなくなっている事も加わり、全然いいスイングができない。

僕がこだわって買い揃えたクラブ・・・

K林様に振って頂いたら「おお~!店長の言うように真っ直ぐ飛ぶわ~!これは使いやすいねぇ。」って喜んで頂けたんですが・・・

それを持ち主の僕が振って、なぜ大幅にスライスするのかなぁ~(笑)

手が痛い分、綺麗にミートさせようとする気持ちが、当てよう!当てよう!って焦りに変わって、クラブのヘッドよりも手が先に前へ出ちゃうのが原因かなぁ~。

原因は判っているけど、痛くて集中できない。

結局初心者のO様2号のスイングを、K林様と2人であれこれアドバイスしつつ修正して差し上げて、自分は100球程度打って諦めた・・・みたいな。



2月11日(祝)はランチポタリング・・・ってミワさんが張り切って参加しに来店下さったものの、またしても僕と2人だけで出走する事になりそうだったので・・・

「今回は中止にしますか~。」って話になる。

そもそもこの日は休憩する暇もないくらい、立て続けに修理の自転車が入ってくる。



今思えば2月はかなり仕事量が増えています。

タケやんが進級テストで出勤日数を控えめにしているのに加え、チャーリーも出勤日数が少ない。

早くチャーリーを最低限・・・並みの自転車屋スタッフくらいには育て上げたいのですが、同じことの重複ばかりで、なかなか次のステップへ導くことができません。

昨年9月以降の不振を挽回しようと必死な、僕にとっては余りよろしくない状況ではあります。

だからといって、もう一人スタッフを増やすのか?って聞かれると、それはそれで悩ましい話で。

今の雰囲気・・・すごく良いんですけど、チャーリーが育つまでは油断のできない危うさもあるので、下手にメンバーを増やして壊したくないんですよねぇ。



そういった悩みも含めて今月は疲れが溜まり放題な感じです。

旅行雑誌で大型旅客船のジャグジーでくつろいでいる写真を見ました。

こんなに優雅な気分で大海原を旅できたら、どんなに幸せなんだろう?

一日でも早くそんな日が訪れるよう、今はひたすら頑張るより仕方がないですよね(苦笑)

自転車ローンって知っていましたか?


実は先日『池田泉州銀行 六甲支店』さんからお話を頂きまして・・・

マイカーローンで車だけではなく、バイクや自転車にまで適応できるサービスがあると伺いました。

これいいですね!

これだと100万円を超えるような高級バイクを購入するのも、多少は買いやすくなりますね!!

最大で10年間で返済するプランもあるそうなので、100万円の自転車を買うのに毎月の返済が約9600円でいいという計算になるので、これはありがたいですよ。

という訳で、今後当店で10万円以上の自転車をご購入下さるお客様には、『池田泉州銀行 六甲支店』でローンをご利用頂くと、非常に便利ですよ!

うちのような個人商店はチェーン店ほどの絶対的な売上もなければ、大幅なセールで投売りする事もできません。

そんな個人商店が負けずに頑張ろうと思ったら、こういうものをどんどん取り入れていくしかないですし、例えば当店が金利を負担する・・・そんなサービスがあれば更に購入しやすくなりますよね?

もちろんそんなサービスをする為には、もっと大勢のお客様にご利用頂かないとリスクが高過ぎるので、さすがにまだできません!

でもいずれはそういうサービスもありだと思っています。

そういうサービスのメリットとデメリット(リスク)については、以前の職場で十分学んでいるので決して不可能だとは思っていません。

多くの方にご支持頂ければ、早くて3年~5年後にはそんなサービスが開始できるかも知れないとだけお伝えさせて頂きます。

それまでは2.875%の金利が付きますが、カード決済なんかより数倍利息が少ないので、是非マイカー(自転車)ローンをご利用してみて下さい!

2016年2月20日土曜日

2月13日(土)走行会・・・旨ミルクにやられた日

前夜に雨が降った。

出勤途中も小雨が・・・

きっと誰も来ないだろうなぁ~

って思ったらK田様が来られました。

そしてしばらくしたらH川様が・・・車でやってきました。

「やはりH川さんは天気で判断を・・・。」

「そうですね。起きたら降っていたので・・・。これから郵便局に寄って、それからパンターニの映画を観に行ってきます!」

「うわっ!悪いお方だ!」

そうなんです。

マルコ・パンターニの映画が神戸でも・・・元町映画館で1週間だけ放映される事になったので、僕も大阪の十三まで観に行くのをやめたんです。

「いいなあ~。」

しかし既に十三へ観に行ったというK南様の情報によりますと、生粋のパンターニファンが観たらショックを受け、許せない気持ちで一杯になって辛いですよ・・・との事だったので、それなりに覚悟して観に行く必要がありそうです。

それはそうと、この日は雨上がりだったので、路面の乾いているところを探しつつ走る事になり・・・

結果的に皆さんが嫌がる空港島で走る事に。


それにしても平地は決して得意じゃなかったK田様が妙に速いんです!


ロータリーやヘアピンの後の立ち上がりはもたつくのですが、明らかに重いギアを踏んでいます。

確認したら50T×12Tでした!

「嘘でしょ?アウタートップ?」

「最近ずっとこれに固定して走ってますよ!」

ご自宅前の坂道もこれで上っているとか・・・変態的ですね(笑)

「そうなると僕も合わせたくなるじゃないですか~!」

で、僕は53T×13Tで走らせてもらいました。

重いギアだと踏むのは大変ですが、回転数はゆっくりでもそこそこスピードが出せるので、ある意味脈拍が上がらない分、息も上がらなくて気持ち楽に走れます。

落ち着いてフォームを意識すれば、これはこれで面白いトレーニングになるかも知れません。


そしていつものようにデイリーストアへ・・・


思いの他路面が乾いていたので、今回はそれほど自転車が汚れずに済みました。

そして僕はこんなものを発見!


旨ミルクのクリーミーチーズ味!!

これがまた絶品でした。

K田様はチョコクランチのアイスキャンディを・・・

この日は暑かったのでついアイスに心を奪われてしまいました。

それにしても旨ミルク・・・ミルクセーキ味のアイスキャンディ『ミルクック』に匹敵するか、それ以上の味じゃないか!

製造メーカーって同じかな?って思って、帰って調べたら、この旨ミルクってガリガリ君と同じ赤城乳業の製品らしいのです。

そしてミルクックは竹下製菓の製造でした。

次回も走行会で空港島に行った際は、帰りにまた買って食べたいものです。

この旨さにはやられました!

2月 7日(日)ポタリング・・・冷え込みましたね


朝外に出てみたらこの景色ですよ。

家や車の屋根には雪が積もり、森にも霜が降りています。

「路面・・・大丈夫かな?」(汗)

実際のところ道路の路面は大丈夫だったのですが、大半の車がビビッてノロノロ運転・・・

遅刻するんじゃないかとドキドキしながら出勤。

何とかギリギリセーフでしたが(笑)

この日は久々に阪急春日野道駅北にある『ハンドメイド』へ行きました。


やはりモーニングとはいえ、サラダが付いているのはありがたいものです。

ポタリングメンバーにはヒデさんの事故の件とかお伝えしつつ、お見舞いに行くって話をしたり・・・

あとは連勤疲れを癒すのに、近場で旅行がしたいというS藤様に、あれこれご提案。

近場で日常を忘れてゆったり過ごすのであれば、伊勢志摩・賢島辺りの温泉付きリゾートホテルか、観光も充実させて・・・と言うのであれば金沢~和倉温泉かなぁ~って話で盛り上がり・・・

はあ~っ。僕もゆっくり羽根を伸ばしたいものです。

誰にも邪魔されたくないので、気兼ね無く一緒に行けるメンバーと、サイパンでゴルフ三昧とか・・・済州島でゴルフ&カジノとか・・・

行きたいなぁ~。

あっ!でもそろそろパスポート・・・有効期限が切れていたような(汗)

まあ・・・とりあえず早く明るいニュースばかりにしたいものですね。

2月 6日(土)走行会・・・ピクニック気分がまさかの・・・

この日も相変わらず僕のモチベーションは低くて・・・

自転車に乗るどころか見るのも嫌なくらいだったのですが・・・

出勤してみるとK田様と西宮の高校生コンビが来ているではないか!

「何なんだこの・・・手を抜けるなんて思うなよ!的な状況は?」(笑)

間も無くヒデさんも合流し、5名で出走。

「無意味かも知れませんが・・・どこを走りたいですか?」

「空港島以外でお願いします!」とK田様。

「やはりそうきましたか・・・。」

まあモチベーションが低いと言っても、一旦自転車にまたがって、ペダルのクリートをバチッとはめてしまったら、何となく走るモードにはなってくれるもので・・・

それでもこの日はしばらくルートを迷いながら、フラフラ~っと西側方面へ進路を向ける。

ずっと海沿いを走ってきたのに、ハーバーランドから突然進路を北へ90度変える。

僕の気まぐれルートがほぼ決まってきました。

烏原水源地を上って・・・鵯越駅を通過して、ひよどり霊園の中を抜けてしあわせの村まで走り・・・

そこから先はまた気まぐれで考えてみようかな~って感じで進む。

すると大倉山付近で異変が・・・

T口君が「A部君が遅れています!」と叫ぶ。

どうやらA部君のアルテグラDi2のリアディレーラーが不調で・・・

トップギアから戻せない状態になったとかで、坂道が重くて上れないのである。

「すみません!こないだリアディレーラーが壊れて、オークションで中古を買ってつけたんですけど・・・。」

どうやら程度の悪い不良品を掴まされた模様(汗)

ヤフオクも大概ですが、メルカリとか粗悪品を平気で出品していたり、ジャンク品の説明が無かったりする出品もあるので・・・

そういうので部品や自転車を購入するのは、正直オススメできませんね。

そうはいってもA部君の素晴らしいと思えるところは、ジャンク品でも工夫をして何とか使えるように努力する精神を持っている事なので、そこは相変わらず目を見張るものがございます。

「どうする?坂道きつそうか?」

「いや・・・なんとかするんで大丈夫です!」

なんてポジティブなんだろう!

実際しばらく大倉山公園で自転車の調子を戻せないか見てたんですけど・・・

そもそもリアディレーラのプーリーケージが捻じれている時点で、深刻なギアトラブルを起こして取り外したパーツである事は明白。

そんなものをオークションにて、何食わぬ顔で出品する人が多いというのは、ある意味社会問題なんじゃないのか?とさえ思える。

ヤフオクとかメルカリとか・・・責任問題には一切ノータッチのくせに、システム料金だけはたっぷり差し引きされるっていうのがどうにもいけ好かない。

Di2のケーブルの断線及び接触不良なのか、ディレーラー本体のダメージによるエラーなのか・・・

こういうのが嫌で僕はDi2が好きではないんですけどね。

とりあえず時々機嫌が良くなって動くらしいので、様子をみながら走ることに。

家庭裁判所前を西へ抜けて烏原水源地へ上る激坂までやってきました。

A部君は必死にインナートップでもがくものの・・・

3分の1ほど上った辺りで敢え無く力尽きる。

そしてK田様のアタックにT口君が反応し、僕とヒデさんも喰らいつく。

しかし何度上っても強烈な激坂だ。

途中で自転車を降りたA部君は駆け足で、自転車を押しながら登ってきました。

「A部君、そんなに走らなくても・・・ゆっくり歩いておいでよ。」

この調子だとひよどり霊園は難しいだろうなぁ~って思ったので・・・

「ルートを変更して、今まで自転車で走った事の無い道を進みます!なので気張らずリラックスで楽しみましょう!」

そのまま水源地の湖畔を抜けて・・・石井川上流を目指す。

鵯越を過ぎて廃駅になっている神戸電鉄の菊水山駅の手前まで来ると、鈴蘭台処理場(下水処理場)があるので、そこの正門前の坂道がちょっと強烈なだけで、あとは何とか走れそう・・・

A部君なら大丈夫・・・

そんな道を進んでみました。

処理場を抜けると階段やハイキング道になるので、担いだり押したりしながら進みます。


ハイカーの方々もビックリしていましたが、我々は自転車を担いでビンディングシューズのままハイキング道を歩きました。


これは廃駅になった菊水山駅です。

もともと無人駅でしたが、子供の頃は祖母とここへよく山菜狩りの為に訪れていました。

夏場はマムシが多い地域なので要注意です!

菊水山駅を過ぎてしばらく歩くと、道が二手に分かれます。

六甲山系全山縦走路と石井ダム方面のいずれかに進む事になります。

我々の今回の目的地は石井ダムなので左へ進みます。

全縦路へ進むと菊水山山頂まで延々と階段を上る羽目になります。

段差が高い上に道が狭いので、自転車を担ぎながら上るのは骨が折れるし、行き交うハイカーにもご迷惑をかけてしまいます。

分岐点から間も無く石井ダムが姿を現します!


結構立派なダムなんですね。

そしてダムの向こうの世界へ進むためには・・・


あの見るからに溜息のでそうな階段を上らなくちゃいけないようです。


自転車を担ぎながらなので疲れが倍増します。


途中で休んでいたら神鉄が走っています。

撮り鉄の人がいたら喜びそう!


いやぁ~結構な高さを登りましたよ!


自転車で坂道を走らせたら元気なK田様も、自転車を担いで階段を上り続けるのは辛そうでした。


もう菊水山ゴルフ場の、クラブハウスくらいの標高までは登ったんじゃないでしょうか?


これがダムの上。

向こうにも道がありますが・・・どこかに繋がっているのかな?


ダムの管理事務所でしょうか?

一見カフェなんかもありそうな雰囲気です。

ダムカードも貰えるそうなんですが・・・

全国のダムカードを集めているダムダム団的には、ここは車で来るにも一般車の乗り入れ禁止ですし・・・

徒歩で?いや・・・神戸市民でさえ道を知らないのに無理でしょ?

そうなるとここはある意味、コンプリートを簡単にさせない為の難所の1つなんでしょうか?

石井ダムのダムカード・・・それこそヤフオクで高く売れそう!(僕はやらないけど・・・)


ここのダムは大雨の際に洪水を防いで調整する為のダムらしいので、普段は貯水量が少なく、下には遊歩道も見えます。

この日は下の道を走ってみました!


下の道から石井ダム方面を望む。

大雨が降ったらここは湖底になるそうです。

どのくらい水位が上がるかって?


橋脚のシミを見れば想像がつきますね。

この先で上の道と合流し、鈴蘭台方面へ続きます。

途中、トンネルから神鉄が出てくるタイミングに遭いました!

これはやはり撮り鉄が大興奮しそうなルートです。

是非H田様をご案内してみたい!


こんな感じで神鉄の車庫の横に出てきます。


この先の住宅街を抜けますと鈴蘭台駅周辺になります。

我々は鈴蘭台東町の激坂を上り・・・

本当は鈴蘭台高校方面へ抜けて、水呑交差点から有馬街道を下る予定でいました。

ところが住宅街の中で、僕がついT字交差点を反対へ曲がってしまった事で、この後運命は大きく変わってしまいました。

有馬街道の鈴蘭台東口交差点へ下る途中で、まさかの落車が発生!

よりによってヒデさんの単独落車でした。

ここの道は車でも難しい、強烈な逆バンク(外側へ傾斜のついた)ヘアピンの為、アンダーステアが出やすいんです。

僕もここは侵入から切り返しのタイミングや角度を、慎重に見極めながら走っていますが、初心者の人だと走行ラインを考える前に恐怖しか感じない・・・そんなカーブなんです。

ヒデさんがここの道についての予備知識がないまま走っていたのであれば、進入からヘアピンのインについてしまい、強烈な逆バンクに戸惑った時には、既にライン取りの修正が出来ない状況だった可能性は高く・・・

比較的ゆっくりの速度で走った事を踏まえると、これまた逆に落車時の衝撃が大きくなったのではないかと推測されます。

最後尾を走っていた高校生コンビの証言によると、スライディングに近い感じで転倒したとの事でした。

車通りも多く危険な場所なので、ヒデさんに「路肩へ移動しましょうか?手を貸しますよ!」って声を掛けたのですが、「いや・・・無理です、動かさないで下さい。」と返されてしまい・・・

これは確実に骨折だって思いました。

僕はK田様に救急車を呼んで頂くようお願いし、単独下山して車を取りにHAT神戸を目指しました。

ヒデさんが骨折してまで庇ったC40(自転車)を回収に戻る為です。

しかし有馬街道の下りで、久々に70km/hオーバーで本気で下っていたら、旧道のブラインドコーナーで危うく神鉄バスと正面衝突になるところで、少し肝を冷やしました。

一瞬「(確実に)死んだ!」って思った程で、さすがに僕も焦って急ぎ過ぎたのかも知れません。

相対速度が100kmを超えていたと考えると、目一杯インベタのラインを走ってなかったら、今頃僕は間違いなく人か肉の塊か見分けがつかないくらいグチャグチャになっていたでしょう。

とりあえず車に乗り換えて鈴蘭台に戻った頃には、ヒデさんは既に搬送された後でして・・・

C40を車に積んだあと、4人でヒデさんの搬送先の病院まで向かいました。

結果ヒデさんは大腿骨骨折の重傷で、3~4週間の入院が必要なうえ、近日中にチタン製の金具を大腿部に埋め込む手術をするって話を聞きました。

ショックでした。

命は無事で、完治すれば自転車にも乗れます。

しかし自分の間違えて選んだルートのせいでこんな事態になってしまい、どうしようもないショックを受けました。

自分が大腿骨を折ったら?

きっとショックで狂い死にするかも知れません。

なのでヒデさんを元気付けるように振舞う事しか出来なくて情けなかったです。

ヒデさんもショックで戸惑っていて、とても悔しそうでした。

それにしても高校生コンビには助けられました。ヒデさんの安全を確保する為、車の誘導をしたりと、よく動いてくれました。

また、後日走行会やしまなみ海道を一緒に走った仲間、以前のチームメイトなど、それぞれがお見舞いに行って下さったおかげで元気になったヒデさんは、無事手術も終えてリハビリを頑張っておられます。

2ヶ月後には自転車に乗る!そんな目標で頑張っているようで、本当に良かったです。

僕も自転車の安全講習会を終えた翌日の事故だったので、本当にショックでしたが、早くまた回復したヒデさんと走りたいと願っております。

皆さんも路面の変化には十分お気をつけて走って下さい!

2016年2月17日水曜日

自転車通勤者の為の安全講習会in新明和工業株式会社 甲南工場

当店が神戸市の商工会に登録しているところから頂いたお話で、自転車通勤者の方を対象とした安全講習をして欲しいという、非常に名誉なお申し出を『新明和工業株式会社』さんより頂きました。

新明和工業さんといえば、トラックやゴミ収集車などに搭載する機械をはじめ、航空機事業なども手掛けている企業様です。

というより、そもそも航空機の製造で有名な会社さんなんですね。

僕も子供の頃から戦闘機とか興味がありましたが、マニアでは無かったので製造元とか気にした事がなかっただけで、実は最近だとデアゴスティーニの『第二次世界大戦 傑作機コレクション』創刊号で付録となった『紫電改』も新明和工業さんの製造なんだそうです。


現在も自衛隊の飛行艇などを製作していて、講習会の当日も『USー2』が2機(1機はメンテナンスで1機は新造中)工場に入っている状態で、講習の後で見学をさせてもらえる話にもなりすごくワクワクでした。


とりあえず新明和工業さんの甲南工場まで車で行きました。


予定では16:00~17:00までの1時間、作成した資料を基にマイクでお話をさせて頂く事になっていますので、15:15頃には現地入りして話の組立てをしようと思っていましたが、結局は新明和工業さんの担当メンバー様方との打ち合わせ等であっと言う間に時間が迫り・・・

今回会場として使わせて頂く大食堂へ移動。

講習会の内容の事ばかり考えていたので、冒頭のご挨拶とか終わりのご挨拶とか・・・

肝心な事を何も考えないまま本番に・・・(笑)

まずは実行担当者さんからご紹介頂いてから、僕が話を始める段取りでしたので、冒頭のご挨拶はちゃんとアドリブがきくようにフォローして頂きました。

そもそも今回の趣旨は自転車での通勤途中で、事故で怪我をされたり、死亡されたケースが過去にあるというので、笑い話で場を和ませる演出などは必要なく、あくまで真面目なお話をさせて頂くというものでした。

それに会場には200名以上の参加者がお集まり頂き、僕も少々緊張しつつ講習会を進めます。


ほとんどの参加者の方が自主的にお越し頂いているようでしたので、少しでも意味のある話をさせて頂くため、緊張プラス使命感で・・・冗談の一つも言えない雰囲気、伝わりますか?


ミネラルウォーターをご用意頂いたのですが、結局飲まずに1時間ちょっとしゃべり通しました。

まず自転車という乗り物についての認識を、皆さんがどう感じておられるかを再認識して頂くように自転車のメンテナンスを中心とした話から説明。


更に事故を誘発しやすい自転車に見られる特徴として、道交法を守っていない自転車が多い事から、実際に反則金や懲役刑の対象になる事例、或いは現状厳しくは言われていないが、厳密には違反になるであろう事例を紹介。


自転車のメンテナンスといい、違反行為といい、今まで意識していなかったという方が大変多かったように思えます。

その他、車道を走る場合に気をつけなければならない車やバイクの特徴や、逆に車のドライバーや、歩行者から見たときに自転車はどう映っているのか等、あらゆる視点から自転車に乗る事を見直して頂きつつ、歩行者と車やバイクに対して、自転車はどうやって共存すべきかを、僕なりの表現でご説明させて頂きました。


そして自転車保険についても、自分が困るからという理由だけで入るのではなく、相手の人生も大切に考えて欲しいという理由も加えて、加入する必要性を訴えさせて頂きました。

皆さん真面目にご静聴頂き、終了後は質問に来られる方などもおられ、初めての取り組みとしては十分な手応えを感じる事ができました。

担当者様からも「次回はメンテナンスの事も突っ込んでご説明頂きたいので、駄目な自転車のモデルを用意して実施したいですね。」とお声掛け頂き、僕も改めてそれはそれでやってみたいと感じました。

今回は新明和工業株式会社さんへお邪魔させて頂きましたが、ご要望がございましたら他の企業様でも、学校・施設でも、どこへでも伺いますので、お気軽にご相談下さいませ!

それでは皆さん、ご自身の自転車の安全点検とメンテナンスを忘れずに!

そして周りの交通を意識した安全且つ、思いやりのある通行をよろしくお願い致します!!

2016年2月11日木曜日

1月31日(日)ポタリング・・・あれ?こんなところに・・・

この日は久しぶりに春日野商店街の『安全地帯』に行こうかと思ったのですが・・・


同じ商店街の入口付近にこんな昭和レトロな佇まいの喫茶店があったので・・・

ついH川様とS藤様に同意を取ってこちらに変更。

しかし・・・

ご主人が一人で切り盛りしているお店ですが、この日はたまたま閑散としていたのかも知れませんが・・・

参加人数が3人って事もあって寂しかったですねぇ。


やはりこの日の朝もほぼ徹夜状態で来ている僕は既にフラフラで、お店開店後も集中力が散漫気味でしたが、何とか次の日まで寝ずに踏ん張りました。

2月からは何か良い方向に動きが出るといいな・・・

そんな願いを込めて1月を終えました。

1月30日(土)走行会・・・ドロドロでびしょ濡れ・・・

この日は前夜からの雨で開催は微妙でした。

僕は引越し作業で朝の4:30頃まで動いていて、それから5:30まで仮眠を取っていたのですが、起きてもまだ雨がしとしと降っている。

「これは中止にしないと風邪引くかもなぁ~。」と思いつつ出発準備。

店には6:45頃着いて・・・

その頃には雨は止んでいたのですが、路面はかなり濡れている状況。

「これはヒデさんは来ないだろうなぁ~。H川さんも五分五分で来ないかも・・・。よし!誰も来なかったら今日はサボって開店時間まで寝よう!」

そして珈琲でも入れて飲もうかと用意していると・・・

「おはようございま~す!」

トミーさん2号でした。

「えっ?トミーさん走るつもりですか?」

「えっ?店長走らないつもりですか?」

「いえ・・・・・・・・走ります。走りますとも!」

「ははは!本当は天気が悪かったので、どうしようかと悩んでいたのですが・・・。」

「そうでしょう?今日は誰も来なかったら、僕もサボる気でいましたもん。」

「ああ・・・それは申し訳ない!」

「いやいや!要するに真面目に走れ!という意味なんでしょう。」

「ははは!まあ頑張りましょう!」

それで2人で空港島まで向う事にしました。

そしてその道中でH川様に目撃されていたそうです。

H川様は雨で路面も悪いので、「今日は中止じゃないかと思ったのでランニングを・・・。」という事だったそうですが・・・

走り行く我々2人を見て「ああ・・・走るんだ~。」って見送りながらランニングをしていた模様。

結局空港島では1周のウォーミングアップに加えて5周しかしませんでした。

路面が悪く、後ろを走っていたら位置取りが厳しくて・・・

あんまり接近して走ると水しぶきをまともに顔面に食らうので、口を開けたりでもしたら口の中に泥水が入ってくる始末。

風向きでも変わるので探り探り位置取りを作って・・・

前を引く時はトミーさんに水しぶきをかけないようなライン取りを考えながら走る。

そんな事していると、『パリ~ルーベ』なんて走るプロ選手の苦労は、こんなどころの話ではないだろうから本当にすごいなぁ~って思えるんです。

たった5周でもそういったコース取りの難しさと、向かい風の強さが相まってかなり疲労度は高かったと思います。

5周目のラストでトミーさん2号が脚を攣って、サーキットトレーニングは終了!

いつも通りデイリーで休憩してからお店に帰ったのですが・・・


2台ともドロドロ。

シクロクロスに比べたら綺麗なものですが、雨上がりとはいえ、オンロードでこの汚れ方は・・・


クオータはフレーム形状のわりに泥詰まりもなく・・・

でもチェーン周りとかは洗浄が必要ですね!


僕の方が汚れが酷くて、サドルの裏まで砂だらけでした。


フロントディレーラーも砂がいっぱい詰まっています。

雨の日の練習はすごく大切なんで、決して素通りはしたくないのですが・・・

後で洗車するのは・・・萎えますね(笑)

今回は見かねたタケやんが綺麗にしてくれました。

タケやんありがとう!!


2016年2月9日火曜日

自転車屋のプライド・・・

例えば1万円するかしないかの自転車を買いに来られる方や、「安くて走れたら何でもええねん!」なんて言う方には、「おたくの自転車高いなぁ~!」って言われたとしても、痛くもかゆくもありません。

むしろそんな自転車でいいって言うような、ある意味命知らずな方に永くお付き合い頂かなくてもいい・・・というより、当店で買って頂いたからには1年でも永く大切に乗って頂きたい訳ですよ!

当店も無料点検サービスが無い訳ではございませんが、それは会員に入って頂いた場合のサービスになりますし、最近すすんで会員募集をしない理由の一環に、無料点検って言葉の意味を都合の良いように解釈されている方がたまにおられるという背景があります。

消耗品パーツの交換などは別口に決まっているじゃありませんか!

そこまで無料です!って言うような自転車屋があるとして、一体どんなパーツをつけるんですか?

信頼性のある部品を使うなら、そこそこ値段がして当然です。

今までで一番酷かったのは、定休日にある会員様から連絡を頂いて、たまたまお店にいたから電話に出れたのですが、出先で自転車がトラブルになったそうで、出張回収&修理をお願いされた時の話なんですけど・・・

こちらも休みとはいえ、必要な用事があるから店に出てきているのであって、他の用事を入れる程暇があった訳ではございません。

それでも会員様なので、僕はすぐに対応して現場に向かい、自転車を回収して修理致しました。

後日その会員様のご主人が代理で引取りに来られた際、会員様割引を施した上で、出張手数料と修理代を請求したところ、「何でそんなお金を払わないといけないんだ?こっちは会員なんだぞ?」って怒られたんですね。

ちゃんと割引もしましたし、それ以上に休業日にも関わらず対応して、現場まで回収に行ってるんです。

それなのにたかだか1100円(本来なら2500円くらい頂いてもいい内容)という請求額にケチをつけられて、大変憤慨した覚えがございますので、都合の良いように解釈されるようなサービスは良くないのかな?って思えるようになったのです。

当店は持ち込みの自転車の安全点検は通常1000~1500円でやっています。

それはあくまで調整までで賄える範囲しか有効ではありません。

新車で購入して頂いた場合も購入後3ヶ月までは無料で点検していますが・・・

それ以上の期間となると、確実に使用による劣化や磨耗が出てくる訳で、それについて不安であればきっちりお金を払ってでも直すべきなのです!

無料点検でちゃんと直りますか?

それでトラブルになったからといって、誰が無料点検の責任を取れるんでしょうか?

自分の安心を得るのにお金をケチるのは都合がいい話じゃないでしょうか?

逆にそんな大切なことを無料で任せたとして・・・

そんな自転車に安心して乗れますか?

まあ仮に有料とか無料とかの話は置いておいたとして・・・

他店のメンテナンスと比較されるのはナンセンスですね。

「よそはもっと安くしてくれるよ。」って言われたところで「ああ・・・そうですか~。」ってなるでしょ?

一応どこのお店さんだってそうかも知れませんが、自分の店が一番きっちり責任もってメンテナンスをしているんだ!っていうプライドがあるもので、そこを無料にしてくれって言われるとさすがに悲しく思えてきます。

ましてやどこぞのチェーン店なんかと比べられたら心外この上ない!

「こっちはミスったらたちまち店の信用ガタ落ちで、廃業にさえ追い込まれるかも知れない。」

常にそういうプレッシャー(危機感)を持って命懸けてますから。

ミスっても会社がケツを拭いてくれるんで・・・だなんて、生温いスタンスでやってるような店じゃないものですから・・・決して一緒にはして頂きたくないですね。

あと余談ですが当店も決してメンテナンス料を高く頂いている訳ではないので、そこも誤解しないで頂きたいものです。

作業料は1分あたり100円が適正金額だとご理解下さい。

その上で当店はそれよりも安い金額で、スタッフ一同頑張ってもらっています。

ママチャリであろうがロードバイクであろうが・・・

どこのお店よりもきっちり組み立て、きっちり直す事を理念にやっていますので・・・

少なくとも当店を信じて自転車を購入して下さるお客様を、裏切るような真似は絶対にしません!

どうか自転車屋のプライドを傷つけないで頂きたい。

2016年2月8日月曜日

寒波ニョ~ロ!?大変だった引越し・・・

寒波!寒波!って騒がれたら自転車乗りは「えっ?カンパ(カンパニョーロ)がどうしたって?」って思うもの。

なんて言ったら少々大袈裟かも知れませんが・・・

1月25日(月)は本当に大変でした。

新居に荷物を運び込んだら、外から何やら轟音が・・・

ベランダを開けてビックリ!

給湯器の水道管が破裂して、滝のように水が噴き出していたのだ!

「うお~っ!マジか~!!」

これぞ『寒波ニョ~ロ(水漏れ)』?

いやいや、ニョロニョロと水漏れどころのレベルではない。

すぐに水道の元栓を閉めて何とか収まったが・・・

「なんじゃこりゃ~っ!」

給湯器のパイプを伝って室内にも浸水。

全部屋リフォーム済みの綺麗な部屋だからって安心していたのに、洋室のクローゼットが水浸し!

慌てて雑巾や洗車に使うセームで水を吸い取る。

管理会社に連絡し・・・

とりあえず修理業者に来て頂く事になったのだが、夕方以降になると言われ・・・

引越し作業を張り切っていた心が萎える。(涙)

夕方・・・新たに荷物を運び込もうとしたら、排水口から流れている水が凍結していて、知らずに荷物を持ったまま歩いた僕は、思い切り滑って転ぶ!(汗)

荷物を守って転んだ為、右のひじとひざを強打して、更に滑って腰も強打!

ジーンズのポケットに穴が開いて、プレゼントで頂いた財布に傷が入った(涙)

強打した所が腫れてきて痛いくらいなら全然平気なんですが、プレゼントに傷が付いたのはさすがに心が痛む。



その上それから間も無く・・・

マンションのエントランス前に荷物を並べていたら、上空からバサッと滝のように水が降ってきて・・・

タンスと服がびしょ濡れ。

しかもあっと言う間に凍ってしまい、タンスの肥やしになっているとは言え、どれも10万円以上掛けて仕立てているスーツが何着か使い物にならなくなってしまった。

クリーニングに出せば良いじゃないか!だって?

そういうものじゃないんですよ。ロロピアーナやカノニコの生地で仕立てたスーツなんて、水に濡れたら縮んでしまって着れたもんじゃないのです。

コットンやシルクの薄くて通気性や伸縮性の良い生地って、クリーニングもNGだったりするのはそういう理由なんですよ。

確かにスーツを着て営業に行く機会はメッキリ無くなった現状ですが、気に入った生地で仕立てたスーツを失うのはショックも大きいもので・・・

タンスもいずれ変形するか、カビが生えてくる可能性が・・・

そもそも濡れたタンスなんて新居に入れる事もできず、元の家に戻す事さえもできず・・・

外に放置か?

まあ結局は捨てるより他ならない運命になってしまったのであります。

なんて災難なんだろう!(涙)

そして滝の原因は屋上水槽タンクの破裂が原因!

それってうちの部屋どころの騒ぎじゃなくなってない?

新居マンションは既に住んでらっしゃる住民の方たちも大騒ぎ!


この通り滝が収まった後の廊下もびしょ濡れで、床は凍結しています。


よく見たら手すりには氷柱ができていますよね?

一体どのくらい寒いんだろう?

そして結局業者さんに、僕の部屋の給湯器を点検に来て頂いたのは、20時~21時の間。

寒い中ベランダで・・・

僕はLEDライトで照らしながら、業者さんが故障箇所の部品を取り外すお手伝い。

業者さんも昼頃から水道管破裂の現場ばかりで、ずっとてんてこ舞いだったらしい。

寒くて震えている暇も無いくらい大変だったそうです。

一応給湯器に関しては、管理会社さんが新しいものを付け替えて下さる話になったのですが、工事がいつできるか・・・って事になって・・・

「いやいや・・・1月末には元の家は完全に掃除して、引き払わないとならないっていうのに・・・1月29日までにはせめて終わらせて頂きたい!」

その希望は何とか聞いて頂けて29日の金曜日には工事が完了し、濡れたカーペットも張り替えて頂いたのだが、それまで貴重品やかさばるものを運べずにいた分・・・

29日の夜から31日の夜にかけて、寝る間を惜しんでほぼ徹夜で引越し作業。

業者に頼まなかった理由は、僕の車やバイク、自転車に関わるパーツが余りにも多過ぎて、業者を頼んだら通常の倍以上の料金を取られてしまう為、自分で荷物を運ぶ為に十数回も往復した次第であります。

僕の部屋には使っていないバケットシートやGTウイングの他、インプレッサやランエボ、レガシィのパーツ、バイクのエンジンやマフラー等が、所狭しとあり・・・

ベランダや玄関ポーチにはタイヤ&ホイールが4セット・・・

業者に頼めない最大の理由ですね。



しかしまさか引越しのタイミングで寒波の洗礼を受けるなんて・・・



それにも関わらず引越し作業を手伝って下さった皆様・・・

本当に感謝しております!

どうもありがとうございました。


ところで新居はどうかって?

快適ですよ。

まだまだ片付いてはいませんが、有線ラジオが無料で聴けるので、毎日JAZZを聴きながらくつろげます。

何より室温ですよ!

前の家は鉄筋コンクリート4階建てでしたが、寒波の日なんて部屋に入ったら室温が1.0℃ですよ?

ヒーターをつけても室温が6.5℃前後とか・・・

まるで冷蔵庫のように寒い家だったのですが、新居は何もつけていなくても11.5℃とか・・・

寒くても10℃以上あります。

お陰でクーラー無しでも僕は平気です(笑)

お風呂もガクガク震えながら入る必要がなくなったので・・・

快適この上ないですね。

強いて言うなら・・・

上の階の部屋の住民がちょっと・・・

小さいお子さんがいるのでしょうが、夜23時過ぎでもまだ寝ずに走り回っているのです。

扉や襖を閉める音や振動もうるさい上に足音の大きい事・・・

これだけはちょっと有り得ないポイントですかねぇ~(涙)

あと交通事情ですが・・・単にマナーの悪い人が多いだけの兵庫区とは違って、悪意のある運転をする車やバイクが多いっていうのも、やや難点でしょうか・・・

住み慣れるにはもう少し時間がかかりそうです(苦笑)