2015年10月7日水曜日

9月23日(祝)城崎サイクリング(前半戦)!トミーさんを襲った生物・・・

シルバーウィーク最終日はお休みを頂きました。

24日(木)もお休みなので、珍しく2連休です!

先日H川様が『コウノトリチャレンジライド』に参加して「良かったですよ~。」って話を聞いていたので、僕としては日本海を走る以外に選択肢が無かった感じです。

そして留美さんは、以前当店で自転車を購入して頂いたお客様(ミワさんの自転車仲間)より、乗らなくなったロードバイクを譲ってもらう事になっていたのですが・・・9月に入って間も無く頂いたんですね。

これがまた・・・とんでもない自転車で・・・

思わず僕は「こんな自転車をもらうなんて反則や!」と叫んでしまったくらい。

まさかのローラン・ジャラベールがONCEチーム時代に乗っていた、LOOKのKG181ですよ。

「ありえんわ~!こんなお宝をもらえるなんて!早く乗れるようにして・・・とりあえず一度お礼をしに行かないと・・・。」

ホイールはまだ頂いてないので、とりあえず僕のTOKENのホイールを装着して、乗ってみた感想ですが・・・

「やっぱ、これは反則やなぁ~。」って感じでした。

名車といわれるKG171の進化モデルとして、1997年シーズン半ばからジャラベールが乗っていた自転車で、日本でも1998年に市販化されていました。

これまた僕の愛用しているGITANEとは同世代なんですよね。

やはりこの時代はメーカー毎に個性があって、良い自転車が非常に多い時代でした。

まあLOOKは今でも独自の路線で頑張っている貴重なブランドですが・・・

KG171に比べるとこのKG181は、ハイモジュラスカーボンの採用によって、反応は鋭く比較的堅いフレームに仕上がっています。

元々のオーナーもハードに乗り込んでいた訳ではないので、限りなく新車当時の乗り味を残したまま、非常に良い状態で頂きました。

しなりはあるけど、跳ね返りのスピードが早く、ペダリングやトルクの入力タイミングが上手くシンクロしないと加速が伸びない上級者向けのフレームです。

難しいけど面白い!乗りこなせたらたまらなく楽しい!そんな自転車です。

そのLOOKの真価を測るために、今回のサイクリングを予定していたのですが・・・

まさか板前さんのK林様とトミーさん、S藤様まで巻き込んで一緒に行くことになるなんて!(笑)

K林様とは「タイミングが合ったら一緒に走りたいですね!」って、前から話はしていたのですが、今回当店で手組みのホイールを製作したばかりって事もあって、そのテストも兼ねて良い機会になりました。

K林様はエヴァディオのバッカス01に乗ってられるので、これまで使っていたシマノのR501よりも踏み出しが軽くて、特にダンシングでの反応の良さを味わってもらえるといいな~って感じで。

しかしK林様は料理人なので、仕事が終わった後に仕込みも終わらせ・・・帰りは相当遅いはず。

朝6:00集合・・・

みんな睡眠取れるのかな?(汗)

しかし皆さんバッチリ6:00までに店前に集合して下さっていました。


僕の車には自転車3台と3名が乗車。

K林様の車には2台乗せたら2名しか乗れません。

何とか6:30までには出発もでき・・・六甲山トンネルを抜けて、六甲北有料~中国道~舞鶴・若狭自動車道~北近畿豊岡道と乗り継いで、まずは和田山を目指す。

そろそろ竹田城跡の雲海が見頃のシーズンだと思って、車内でそんな話をしていたら・・・

三田を過ぎて篠山へ向かう区間から・・・

「おお~っ!噂をすれば、ほらっ!雲海だよ。」

「うわぁ~!すご~い!」

「こりゃあ竹田城や金梨(かなし)山に登っている人は、最高の雲海を目にしているだろうね。」

近いうちに金梨山に登山してみようかな・・・(笑)

和田山からは県道10号線で峠を越えて出石まで行きました。

観光駐車場なら、一律の駐車料金で気兼ねなく車を停めて置けるので、今回のスタート地点にはここがベストかな・・・って。

そして出石を出発し、出石川沿いの道路を豊岡方面に進む。

間も無く左折し、国道482号線を西へ走る。

ウォーミングアップには丁度いい山もある。

その山を越えた後、右折して県道249号線を北上。

長閑な田園風景・・・

道路に所々落ちている牛糞の薫りが漂っていて・・・

なんだか懐かしい気分になる。

小学生の頃、学校の花壇や畑で作物を育てるのに、牛糞の肥料を使っていたので・・・

走っているだけで田舎に住みたい気分になりますね。

左手に円山川と国道312号線が近づいてきたところで、再び出石川沿いの国道426号線に合流する。

ここから出石川も円山川に合流する。

間も無く円山大橋を渡って国道312号線に合流!

とりあえず豊岡の街中でローソンを見つけて休憩する。

僕と留美さんは朝ご飯も食べずに来たので、お腹が空いて空いて・・・

ありがたかったのはトミーさんが皆さんの為に・・・と用意してくれていたサプリメント!

それにしても僕は『生チョコアイスもなか』が食べたくて買ったはいいのですが、同じくらい肉っ気もあったので、思わず『からあげ君レッド』も買って食べてしまったんですよ。

結果、胃の中で食べた物同士がケンカしているような気分になり・・・

そのうえ最近、虫歯が限界まで酷くなってきた為か、身体の疲れも本当に抜けなくなってきて・・・

ローソンで食べ終わったくらいに、何だか口の中に違和感が・・・

「うえっ!一瞬で口内炎ができるとか・・・ありえんなぁ~。」

実は既に口内炎になりそうなタイミングでの、さっきの食い合わせが悪かったのかな?(汗)

そこから城崎に向かって県道3号線を走っている間に、僕は口に指を突っ込んで、無理矢理口内炎を潰す!

結構大きな口内炎だったので、指先が血まみれになって・・・

口の中にも血が溜まってきた感じがして、走りながら側溝に吐いたら本当に真っ赤だったので、買ったばかりのミネラルウォーターでうがいしながら走ってました。

まあ玄武洞の付近を走る頃には出血も収まりましたが・・・

そしてあっと言う間に城崎の駅が見えて来ました!

スタートしてから休憩時間も入れて、ここまで1時間10分ほど。

初心者のサイクリングには程よいコースですね!

ただ・・・僕らはこれから河口まで出て、城崎マリンワールドのある日和山を上って、ひたすら海岸沿いを西へ走るので・・・

初心者は城崎まで来たらUターンするか・・・右折して丹後半島方面へ向かい、久美浜をぐるっと1周して、帰りは円山川の東岸を南下して帰るくらいが、距離的にも走りやすくていいんじゃないでしょうか?




スタートから1時間半。

城崎マリンワールドの売店でトイレ休憩!


ここを降りて行けば兵庫県最北端の場所です。

さて・・・ここまでの上り坂は序の口で、ここからが日本海沿岸の恐怖のアップダウンが続くのです!


先ほどいた城崎マリンワールドとホテル金波楼が、一瞬で眼下の景色に変わります。

日和山の上りは、しまなみで言うところの亀老山を、少し優しくした程度なので、初心者にはかなり急勾配のヒルクライムになります。

県道11号線・・・車で走ったら楽しいけど、自転車には結構ハードなルートなんです。


ここは一旦勾配がなだらかになった絶景ポイントなので、みんな休憩したがるかな~って思ったのですが・・・


あれっ?

S藤様が先頭を引いて・・・

ああ・・・

そのまま行っちゃう・・・

留美さんは既に苦しそう(笑)

トミーさんはこの日も女性陣のサポート役に徹して下さいました。

その先の城崎カンツリークラブまで上ると、ようやく下り坂に・・・

しかし下ったらまた、強烈な上りが待っている!



これが2つ目のピーク。

向こうに見えるのが日和山。


K林様は、表六甲どころか、鶴甲を六甲ケーブル下駅まで上るのでさえ、しんどくて無理!っておっしゃられていたのですが・・・

ずっと僕と一緒に上って来ています。

「多分、普通に表六甲も、東六甲も、足を着かずに上れますよ!」

ホイールの恩恵もあるかも知れませんが、やはり一人ではなく、仲間と一緒に走るという事が励みになっていると思います。

そもそもエヴァディオ・バッカス01は上りに強いフレームなので、上れない訳がないのです。


下り切ってからの上り始めが、えげつない勾配だったので・・・

なかなか女性陣が上って来ません(汗)


一度ピークの位置を確認しに上って来たトミーさんが、おかわりがてらに戻って、女性陣を励ましながら引き連れてきました。

しかし・・・


さすがに勾配がきつ過ぎたのか、女性陣は自転車を押して、徒歩で上ってきました!

コウノトリチャレンジライドで、ここのルートをカットされている理由が良く解る!(笑)


走りながらではございますが、周りの安全を確認した上で撮影!


竹野海岸の海は綺麗で、この写真で見たらまるで沖縄に来たみたいでしょ?



ネコ崎半島?

H川様が喜びそうな地名だなぁ~。

などと、余計な事を考えながら走っていたら、本当に猫崎半島方面に行きかけて・・・

慌てて県道11号線へ軌道修正!(苦笑)

『海の幸本舗ますだ』なんてお店があるけど・・・

まだお昼ご飯には早いし・・・どうせなら柴山港か香住で海の幸を食べたい!

そう思ったので、香ばしいスルメの誘惑を押し切って先へ進むのだった。



国民休暇村を過ぎて・・・

切浜海水浴場へ出てきました。


ここの海も最高に綺麗です!

ここから海を見ると・・・


『淀の洞門』が見えます。

この辺りは洞窟が点在しているので、夏場はシーカヤックなんかで楽しめるそうです。


つい自分の自転車と撮影したくなっちゃいますね(笑)


そしてこれが留美さんのLOOK・KG181です。

コンポーネントは古いですけど6500型のアルテグラで、フロントトリプルギア仕様です。


難しくて乗りにくいと言いながらも、留美さんは結構お気に入りのようです。

本当にいい自転車を譲って頂いたものですねぇ。


これは『はさかり岩』といって天然記念物に指定されてるそうです。

この後再び海岸沿いのアップダウンを走り、香住区相谷漁港を右手に通過した辺りから、少し山間部へ入ります。

JR山陰本線沿いにしばらく走った後、安木浜海水浴場へ抜ける峠道でトラブルは起こりました!


女性陣がドリンク切れで、補給を訴えています。

僕も水分が切れて、そろそろ喉の渇きが限界でした。

そう思って、安木浜海水浴場で見つけた自動販売機前で、休憩をする事にしたのですが・・・

「あれ?トミーさんは?」

「えっ?写真でも撮影してるんじゃないですか?」

「それにしても遅くない?」

「このシチュエーションはH江さんの落車の時を思い出す。あの時もH江さんが写真を撮っていたから置いてきて・・・あまりに帰りが遅いからって探しに行ったら、落車して倒れていたでしょ?」

僕は嫌な予感がしたので・・・

正直、今走ってきた峠の下りを、逆に上って行くのはすご~くしんどくて嫌だったのですが、トミーさんに何かあったら大変なので、急いで上って行きました!

すると・・・峠のピークより少し下った急カーブのところで・・・


チューブラータイヤを交換しているトミーさんを発見しました。

不謹慎ながらトミーさんの許可を頂いて撮影。

どうやら下りを走行中、サングラスの内側にオニヤンマが飛び込んで来たらしく・・・

それで前が見えなくなって左カーブで右側へ転倒したのだという。

自転車は右側へ倒れたら致命的なトラブルになりやすいのですが、そこはさすがにトミーさん!

身を挺して自転車を守ったそうで、速度や転び方のわりにダメージが少なかった模様。

とは言っても、ヘルメットの後頭部はパックリ割れて、腰も強打している。

ジャージは破れずに済んだものの、血が滲んでいました。

とりあえずヘルメットとリュックサックに救われたのは確かです。

「トミーさん気分が悪かったりしませんか?」

「ああ、大丈夫です。何とか意識はハッキリしているので。それより電波が繋がらないので連絡できなくて申し訳ございません!」

「そんな事はいいですよ!トミーさんが無事で、自転車も乗れる状態なら良かったです。」

しかし落車時に後輪をロックさせたら、タイヤが外れてしまったらしく、それで新品タイヤに交換。

新品のチューブラータイヤは硬いので・・・僕も手伝ってようやく完了!

しかし最近はカーボンホイールが多いせいもあって、皆さんリムセメントを嫌って、リムテープ(シール)を利用する人が増えていますが・・・

これについては従来のリムセメントを使って頂くように僕は薦めます。

テープにも粘着力の強いものもあるそうですが、リムセメントの方が再利用ができるメリットも含めて、きっちり塗って圧着すれば、安全性は高いし断然オススメなんですね。

あと後に判ったのですが、トミーさんの自転車の右側ペダルが一部割れて破損していた模様。

やはりタイムのペダルは落車に弱いのかも知れません。

そんな目に遭わせた悪いオニヤンマですが・・・

アスファルトの上で、折れた羽をバタバタさせてもがいていたので・・・


拾って道路脇に移動してあげました。

留美さんとS藤様曰く、道中で道に転がっていたオニヤンマを、トミーさんが助けて道路脇に避けてあげたり、とても親切にしてあげたにも関わらず、別のオニヤンマがトミーさんを襲ったという悲しい結果になったそうで・・・

まったくバチ当たりなオニヤンマであります。

もしかしたら・・・

いつもニコニコ、温厚でおとなしい『癒し系テディベアー』のトミーさんが、僕が来るまでの間に・・・

「てめぇ~!人の恩を仇で返しやがって!」とか叫んで、アスファルトに叩きつけた結果、オニヤンマは羽が折れて飛べなくなったのかも・・・

『トミーさんが怒ったら・・・実はとっても恐い説』が密かに囁かれるようになった事件でした。



「トミーさん!もし途中で気分が悪くなったり、違和感を感じたら、必ず声を掛けて下さいね!」と伝えてみんなの所へ。

途中やはり心配して様子を見に来てくれたK林様が、先に戻って女性陣に事情を伝えてくれています。

そして僕は下りながら、何度も振り返ってトミーさんの様子を伺っていたんですけど・・・

ふと前を見た時に・・・

「うわっ!マジか?踏んでもた~っ!」

ブレーキには手遅れでした。

まさか蛇を踏んでしまうなんて・・・(汗)

細くて黒っぽくて・・・長さは70cmくらいだったので、やまかがしか青大将の子供かな・・・?

僕は落車しなかったですし、トミーさんも蛇に気付かないまま、上手く避けて走って来たので良かったのですが、蛇が無事で死んでいない事を祈りつつ下りました。


そろそろお腹も空いてきたので、お昼ご飯にありつきたいのですが・・・

落車での精神的なダメージや、女性陣の疲労を考えると、さすがに香住や餘部まで走るゆとりはなさそうです。

さて無事にお昼ご飯を食べて、出石まで帰る事ができるのだろうか?

次回乞うご期待!

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