2015年8月21日金曜日

しまなみ海道サイクリング2015!~久々の今治で奇妙な再会~


東予港を出発していきなりI藤様にトラブル?

「店長!ちょっと前輪が重く感じるんですが、ブレーキが片効きしてるか見てもらえませんか?」

恐らく南港で車から降ろして組み立てた際に、ブレーキキャリパーのセンターがずれたんでしょう。

輪行でツーリングする人によく見られる現象ですね。

ロードバイクのデュアルピボットキャリパーは、適度なトルクで固定しているものであれば、手で簡単にセンターを直してあげる事ができます。

車に積む際や、輪行で袋に入れる際等、或いは壁に立てかけた際にブレーキキャリパーに当たって向きが傾く事があるのです。

ホイール着脱の際にも、タイヤでブレーキシューを押してしまう事で、簡単にセンターは狂います。

これについては何も慌てる事はありません!

自転車の組み立ての際にブレーキのセンターを確認するのは、必要事項だと認識して下さい!

キャリパーのワイヤーロックを締め、ブレーキレバーを握った際に、前後のブレーキシューが左右均等にホイールをはさむかどうかを確認するだけです。

もちろん根本的にホイールのセンターが狂っていたら元も子もないので、ホイールをフォークやバックエンドに真っ直ぐ綺麗に装着する事が前提の話ではございますが・・・

今回もI藤様の自転車はホイールのセンターが出ている事を確認して、すぐにキャリパーのセンターも出して10秒足らずで作業完了!

一人でツーリングに行く人や初心者の方は、是非センターを出す事の重要性を学んでから実践して下さい。

まずホイールのセンターが出ていない場合、ホイールの左右のスポークテンションが狂っている場合や、振れが出ている場合などが考えられますし、ホイールそのもののセンターがキッチリ出ているのにずれている場合は、フォークへの着脱の際にずれてしまっているか、最悪のケースだとフォークのセンターが歪んでいる可能性もあります。

フォークのセンターが狂っているケースとして一番多いのは、過去に落車したり、輪行時に変な圧力を加えた場合にフォークが曲がる場合があるのと・・・

新車でもフォークの先に塗料が垂れて片方だけ塗装に厚みが出来ている場合や、酷いものでは溶接や接着の精度が悪くてずれている場合もある。

その場合はちゃんとセンターが出るように、フォークの先を研磨するなどの必要がある。

ちなみにフォークの先端の高さが左右で1mm違うだけでも、ホイールは体感できるくらい斜めになるので、修正の研磨作業も慎重さを求められる。

センターが出ていないとブレーキ性能や、コーナーリング時の転がり抵抗、グリップに左右でバランスの相違が出てしまうので、命にも関わるトラブルになりかねない。

まずは自分の自転車のコンディションを把握することが、安全なサイクリングへの第一歩です。


その後は順調に国道を進むも・・・

「スピードはこのくらいで大丈夫ですか?」の問いに、M山様が「けっこう一杯一杯!もう少しペースを落として欲しい!」との事だったので、とりあえず気分転換を兼ねて軽くドリンクタイムを設ける。


下船後の準備が慌しく、サプリメントを摂取する時間も無かったので、丁度いい休憩時間です。

僕は携帯電話の電池が風前の灯なうえに、充電器を留美さんに強奪されていたので・・・

ここで新しい充電コードを購入し、ミワさんの車で充電してもらう事になりました。

走行ペースは僕の中では35km/h程度までなら靭帯の違和感も気にせず楽に走れそうでしたが、何分距離が伸びるとどうなるか判らないので、そういう意味でもM山様の走りやすいペースに合わせる事が、実は救いだったんですね。

今回H江様やE藤様、ヨネやん、M井様等、直前に仕事や体調不良で参加できなくなったメンバーが多かったので、当初の予定通り2チームに分けて走るプランを、部分的な区間のみに変更して、基本的には全員で同じルートの完走を目指すプランに切り替えた事が、ある意味自分を救いました。


留美さんカメラは基本的にケツばかり撮影しています(笑)

フェチなんでしょうか?

I藤様、K田様、トミーさんには申し訳ありませんが25~28km/h程度の巡航で走っています。

ちなみにヒデさんには出発前から殿(しんがり)をお願いしていたので、ヒデさんは目一杯走りたい気持ちを切り替えて、のんびり走ることを楽しみつつ、全体の隊列管理を後方からサポートしてくれています。

そしてありがたい事にトミーさんもヒデさんのお手伝いをして、留美さんのアシストに徹してくれました。

M山様は60歳代とは思えないほどの鋭い走りですので、しんどいと言いながらもピッタリと僕についてきます。

しかし上りが苦手とあって、上りの区間ではトミーさんとヒデさんにアシストされながら、それでも留美さんよりパワフルに走っておられました。

K田様は当初トミーさんと後方を走っておられましたが・・・

いつしか僕とI藤様の漫才が聞きたくなったようで、徐々に前へとポジションを上げてきました。


いよいよ今治の街中に突入しました!

そろそろモーニングタイムです。

今回もジョイフルでモーニング・・・


みんながモーニングセットを選択している中で、僕だけはディナーメニューを開いて・・・

「すいません!僕は洋風ツインハンバーグセットとドリンクバーで!」

腹ペコトミーさんにまで「それは有り得ない!」って表情で見られてしまいました(笑)

そりゃ20代までの頃と比べたら体質も代謝量も大幅に変わりましたよ。

それでも当時と変わらないのは・・・

朝からステーキでもOKな事。

「食べた分はちゃんと働けばいい!それよりも身体が欲するのなら、しっかりとたんぱく質(食べたいもの)を摂取しろ!」っていうのが僕の持論。


「さあさあ、お腹一杯食べたので出発しますか~!」


それではいよいよ来島海峡の上り口を目指して頑張りましょう!


県道38号線に合流して、しばらく道なりに西へ進む。(途中から国道317号線に切り替わる)

前回走ったルートをGoogleMapで見て、前回よりも無駄のないルートを予習していた僕は、途中から海岸沿いをサンライズ糸山まで走る。

確かに来島マリーナの周辺は厳しい上りがあるが、全体的にフラットな区間が多く、中途半端なアップダウンが少ないので、このルートはロケーションも含めて個人的にオススメです!


来島マリーナの上りは写真左の石垣を見れば、斜度がどの程度かお判り頂けるかと・・・

8~12%程の上りが300m少々続きます。


留美さんよりM山さんの方が頑張ってます。


そしてしまなみ海道のスタート地点に到着しました!

この撮影の前に、駐車場から自転車で下ってサンライズ糸山に入っていった人に見覚えが・・・

「おっ!あの人のフォーム、ありゃ只者じゃないなぁ・・・あれ?ペガサス?」

エヴァディオのペガサスって言うだけでも珍しいのですが、さすがに自分が組んだ自転車くらいは覚えています。

「いや・・・しかしなぁ・・・まさかこんな場所でタイミングよくバッタリなんて・・・」

でもそのライダーのフォームもウェアにも見覚えがある。

「う~ん。他人のそら似とは思えないし・・・あっ!そうだ、後で見かけたらもう一度ホイールを見てみよう!カンパニョーロ・バレットを装着していたら間違いなく・・・」

そんな事を思いながら記念撮影をミワさんにお願いする。


ん?これじゃ場所が判りにくいなぁ~って話で・・・


もう1枚!

さあ来島海峡を渡りますよ!


例のペガサスのあの人は、まだサンライズ糸山におられるはず・・・

またどこかのタイミングで出会えるかな?


さあようやく・・・しまなみ海道に突入だ!


ミワさんは僕らを見送った後、高速道路入口まで戻ってから・・・


この来島海峡を渡って、次は大島で合流する予定です。


やっぱりこのアングル好きやわ~っ!


みんなも興奮して撮影しまくっています!


この時下から、気になるあの人が上ってくるのを、僕は見逃さなかった。


またここに・・・


またここに戻って来たぞ~っ!


「うお~っ!最高や!やっぱいつ来てもここは最高や~っ!」


初めて来たメンバーも、この海の透明度に感動していました。

前後で台風の影響があってのこの透明度だ!

素晴らしい!


そしてこの撮影をしている時に『あの人』が追いついてきた。

やはりF田様だった。

サングラスをしているけど、あの笑顔・・・

ホイールはやはりバレット。

ブルベで600kmや1000kmの距離を、夜通しで走破するようなお方だ。

どんなに爽やかな笑顔で走っていても、他のライダーとはオーラが違う。

あの完成されたフォームは、一度見たら忘れるはずがないのだ!

まあ当店で初めてペガサスを組んで下さったメンバーさんなので、積もる話もあるのだが・・・

お互い違う時間軸でこのしまなみ海道に赴いて来ているので、ここは挨拶のみで見送る。

今の我々の巡航スピードでは、もうF田様を捕らえる事はないだろう。


お互いの無事を祈って、我々も大島へ向かって走りだす!


来島海峡大橋を走っている途中、車道から僕らを抜いていくミワさんのサポートカーに手を振って応える。

さあ・・・待たせないように大島南ICまで頑張って走るぞ!

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