2015年2月21日土曜日

パナソニック・クロモリオーダーフレーム入りました!


『バイシクルショップ ツチヤ』さんにお願いしてフレームをオーダーしました。


リヤエンドは形状を選択できます。

20世紀の自転車乗りならこのタイプでしょ?


って言うか、ヘッドマークのデザインが変わった?

なんかパナっぽくないなこれ・・・


しかしラグにエッジの利いたリブがついている。

こういう細かいパーツの工夫で、フレーム強度に貢献します。


BBハンガーのラグもかっこいい!

しかしBB(ボトムブラケット)を閉めこむところのネジ穴が少々入りが悪いのと、縁まで塗料が盛ってあるのが気になるので、まずは組みつけの前にフレームを整えます。


まずはタップでネジ山を整え直します。


次に縁の塗料を削る為のフェイシング作業の準備をします。


こういった工具で均等に削らないとBBが綺麗に組み込めません。


少し削って見てみたら、削れて地金が出た所と、まだ塗料が残っている所がございます。

つまりフェイシング作業をしないでBBを組み込んだら、縁の面に凹凸が有るので綺麗に締め込む事が出来ないのはこれで明白です。


綺麗に整えるとこのようになります。


おかげでBBを手で最後まで回せます。

そして最後の増し締めだけ、右の工具で仕上げます。


そしてホイールを組み立てます。

今回はホイールも当店で手組みを希望!

お馴染みのトラジオーネ(ノバテック製)ハブに、今回はアンブロッシオのフォーミュラ20クロノのリムを、DT-SWISSのスポークで組み上げます。

スポークはバテッドタイプのレボリューションを4本組みで使用。

リアのフリーボディ側のみチャンピオン(プレーンタイプ)を6本組みにしました。

写真の通りDTのスポークは首の曲がりが浅いので、そのままではホイールを組めません。

交差する2本の根本(首の近く)を指でつまんで、指圧で曲げ加工しながら組むので、なかなか手間がかかります。

あと、久々にアンブロッシオのリムを触りましたが・・・

少しクオリティ落ちた?

大幅に値上がりした割には・・・って感じです。

重量もカタログ値340gのリムは、実測380gで鯖読み過ぎ(笑)

でもデザインはさすがイタリアンブランドですね!

組み上がったらにやけちゃいました。


これはまだタイヤを完全には張り付けてません!

先にタイヤを伸ばして馴染ませる為に、装着しているだけです。

それはそうとホイールの重量ですが・・・


まず前輪は660gで・・・


後輪は・・・830gとなっていますが、この後計り直したら780~790g付近でした。

つまり前後SETで約1450gって訳で、いつものオリジナルホイールと同等の重量に仕上がった訳ですが・・・

チューブラータイヤってタイヤとチューブが一体なので軽いんですよね。

今回取り付けるTUFOのタイヤが260gで、リムセメントを塗る事を考えても300gより軽い訳ですから重量のメリットはあります。

それにチューブラータイヤの方がコーナーリングの時のタイヤの変形に強いので、安定した走りが出来ます。

リムセメントを塗る作業が面倒!という以外はメリットが多いですね。

ちなみにこのホイール・・・まだ軽量化できます。

今回は耐久性を重視で組み立てたので、ニップルは真鍮製のものにしました。

その上、一本一本ニップルにロックタイトを流して強化。

いつもみたいにアルミニップルで組んでいたら、更に軽くなっていたでしょうね!


そして面倒な作業です(笑)

リムセメントを塗ります。

それもまずは下地作りです。

半日陰干しして、その後本塗りしてタイヤを張ります!

ついでにハブの滑らかさをスマホのムービーで撮影しました。

スチールボールのわりに良く回ります!


静止するまで8分30秒!

ホイールバランスまできっちり取れば、相当な回転性能になるでしょう。



そしてリムセメントを乾かしている間に違う作業です。

今回もシマノの新型105で組みましたが・・・

1箇所難点がありました。

パナソニックのフロントフォークと新型のブレーキキャリパーの相性が悪いのです。

というより、シマノが最近のブレーキキャリパーに、スペーサーを付けていない事が問題なのかも知れません。

丁度いいスペーサーが当店にも在庫として無かったので、止むを得ずママチャリのキャリパーに付属するスペーサーを、ディスクグラインダーで研磨加工して流用する事に。


実際にはこれより厚みのあるスペーサーを使ったのですが、表面のカーブしている部分を完全にフラットにする必要があります。

ノギスで均等な厚みになるように、綺麗に研磨するのはなかなか骨が折れました。


ねっ?スペーサーが無いと、ヘッドパーツとキャリパーが干渉するっていうのが判るでしょ?

まあ色々と工夫が必要でしたが、何とか形になりました!


その気になって軽量化しようと思えば・・・出来る部分をいっぱい残しています。


それでもペダルレスでのトータル重量は8.8kg!

まあまあ軽く仕上がりました。

タンゲプレステージのフレームでこの重量なら、十分軽い方だと思います。

バーテープの色だけは悩みました。

白にしようかコルク生地にしようか・・・


まあペダルもつけてみたら、なんとか白い部分のバランスは確保できたので、コルク生地で問題なしって感じですかね?


ヘッドパーツだけデュラエースって突っ込みは抜きで・・・なかなか精悍な仕上がりです。

あとバーテープの仕上げを少し変えてみました。

実はまだお客様にお渡しをする前の画像公開となりましたが・・・

是非オーナーになるお客様が、現物を見て喜んでくれると嬉しいです!!

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