2014年8月24日日曜日

信州安曇野サイクリング~1日目その3~鉄人お忍びのお店で再びそばを食う・・・

栂池高原のゴンドラ駅前で再結集した7人は、次に美麻村を目指す。

栂池高原からは県道433号線(塩の道)を走って岩岳方面へ、そこから岩岳の湯~倉下の湯の前を抜けて、松川の北股入を渡り左折。

八方交差点からは長野オリンピックの時に整備された道路が長野市まで続いているので、その道をひたすら長野方面へ青具交差点まで走り右折・・・

県道31号線を走れば間も無く美麻村に到着。


この『山品』は料理の鉄人といわれた道場六三郎さんもこっそり訪れる名店で・・・


僕がまだ大学生の頃、美味いそばを求めて信州中を走り回っていた時に出会いました。

当時は毎年つがいけサイクル(レース)の帰りには、必ずといっていいほどここに立ち寄っていました。

ここのお店の特徴は全ての食材を自家栽培しているってところです!


ちゃんと山葵田もこのとおり・・・

水が綺麗な地区である事は、山葵が育つ事で証明できています。

そしてそんな綺麗で美味しい水で作ったそばも、これまた極上の美味さなのであります!

今度ばかりはK合様も盛りそばを注文!

鉄人も好んで食べに来るそばと聞いては、食べずにいられないといったところか。

僕が雨で走る事もままならず、退屈させてしまったO川様のハートを掴む為に、提供したネタがこれなんですよ・・・


また食べかけてから思い出して撮影していますが・・・

そば粉で作った薄焼き(お好み焼きの生地)に信州名物のねぎ味噌を塗ったくって焼いたもの。


結構ボリュームがあって、僕のオススメメニューなんですよ。

これにはO川様だけではなく、H川様やK原様も好反応!

それにしても気になるのが『そばがき』が700円もするってところ。

戦時中の非常食や子供のおやつだったという食べ物で、ただ単にそば粉を水やだし汁で溶いて練った練り物のことなんですね。

薄焼きよりてまがかからないはずなので、なぜそれの方が高いのか・・・ちょっと気になります。

「うおっ!A部さん、盗撮しないで下さいよ!」

はしたないところを撮られてしまいました。

3時のおやつと呼ぶにはボリューム満点でしたね!

この後ほぼ道1本で大町温泉郷へ向かったのですが・・・

皆さんお腹いっぱいで、夕食は19時以降がいいという話になりました。

僕は眠くて死にそうだったので、皆さんが温泉に行っている間K原様の部屋を独占して爆睡していました。

さすがに前日も朝から仕事して、そのまま寝ずに夜通し運転して・・・

K合様のお陰でヒルクライムにチャレンジしたメンバーの事が心配で、栂池高原内を行ったり来たりして落ち着かず・・・

僅か1時間半の睡眠でしたが、おやすみ1秒の勢いで死んだように寝ていました。

そして19時ジャストにH川様から携帯電話の着信があり、温泉から戻ってきたK原様に蹴られる夢を見て目が覚める。

慌てて食事会場に向かったら皆さんもう揃っており・・・

おお~っ!お盆の割りに安い料金で宿泊した事を思えば、かなり豪華な夕食です。

とりあえずビールやウーロン茶を注文して・・・さあ乾杯!

長野県で美味しい刺身や海の幸はまず食べられない!っていうのが常識なんですが、白馬や大町だと、富山や新潟から多少は海の幸が入ってきます。

場所柄鮮度は期待できませんが、ボタンえびは間違いなく美味しかったですよ。

豆乳なべも美味しかったし、お肉もなかなか!個人的には和え物のトマトが最高に良かった。

しかし、そばだけは・・・

それはホテル食には求めちゃいけない領域なので、そば通のO川様もそこは納得した上で、「明日のそば打ち体験が楽しみだ!」とおっしゃってました。

それにしてもK合様が、ここでまたとんでもない粗相をぶちかまして下さいました!

といっても何か器をひっくり返したとか、そういう意味での粗相ではございません。

「この鉄板にお肉と一緒に乗っているやつは何ですか?」

「はあ?」

「えっ?ピナイさんエリンギを知らないの?」

「エリンギっていうんですか?」

「イタリアンでは使わない素材かも知れんけど、飛騨でも栽培してるでしょ?」

これは料理人にあるまじき、まさかの発言ですよ!

とりあえず周りのメンバーもエリンギだと伝えて、一度は収まった話題だったのです。

ところが仲居さんが来るや否や、K合様が性懲りも無く・・・

「あの~すいません!これって何ですか?」

「はい?ああ、それはエリンギっていうんですよ。」

「そうなんですか?ありがとうございます。」

3秒間の沈黙・・・

「K合さ~ん!さっき店長がエリンギって教えてくれたやん!」

「ピナイさん!人の話を聞いてます?っていうか僕の意見はピナイさんにとっては信用度ゼロなんですか?」

「いえっ!そういう訳ではないんですけど、念の為に聞いてみただけですよ~。」

「そういうのが失礼極まりないっちゅうねん!」

「うわ~!ピナイさん最低ですね!」

今回最大のKY発言でした(笑)



いやね、今更ながらいいますと、K合様(ピナイさん)は既に結構やらかしてくれちゃってる訳なんですよ。



まあいちいち面白いので書いちゃいますけど・・・



まずチームSKYのジャージの件は白馬の『キッチン・シェフ』でモーニングの際、ご主人に「それってチームSKYのジャージじゃない?」と聞かれ・・・

「あっ!そうですよ。ご存知なんですか?」

「それかっこいいよね~!欲しいけど高いじゃない?」

「そうですね結構しますね~。」

「それって確かあれでしょ?」

「そうですラファ(ポール・スミス)です!」

「そうそうラファだったね。」

そんな会話を展開して、いつの間にか物語の主役気取りのドヤ顔っすわ。

参加メンバーもそのくらいの展開は事前のK合様情報で、ある程度先読みできていたようなので、特に驚く様子も無く・・・

むしろ「ピナイさんって解りやすいキャラクターですね。」と誰もが納得した瞬間でした。

ちなみにその時僕はついK合様をいじめたくなって・・・

「で・・・その王者のチームSKYジャージを纏って乗っている自転車って何でしたっけ?ピナレロのFPなんとか・・・って?」

「FP1ですか?」

「そうそう!FPひとつだっけ?いや・・・FPひとりだったかな?」

「それならいっその事FPボッチでいいんじゃないですか?」

「あっ!それいいですね。それ最高!」

「ちょっと、勘弁して下さいよ~!」

そして全員爆笑して締めくくったという・・・。



次に例の栂池ヒルクライムにおけるスタート誤魔化し疑惑。

「K合さん!そういえば今回のタイムはどうだったの?」

「とりあえずゲートのところまでは14分弱で行きましたよ!」

「ああ~ん?14分?それでゴールまでは?」

「確か1時間14分くらいだったかと・・・」

「ほ~う。なかなか面白いジョークを言うじゃない!」

「えっ?なんですか。」

「まずスタート地点からゲートまでを14分で走るのは、栂池の17.1kmを確実に1時間以内で走れるレベル・・・即ち実業団のTOP100に入るレベルだという事。次にゴール地点を間違っていなければ、ゲートからゴールまで1時間かかるってレベルの選手は、17.1kmを1時間25分前後で走るくらいのスピードだっていう事。どうです?矛盾していませんか?」

「えっ!でも店長の言っていたスタート地点からスタートしたはずなんですよ。」

「白馬大池駅の見えるカーブの手前か?」

「そうですカーブの手前で・・・」

「神社よりももっと下やけど間違いない?」

「えっと・・・あっ!そういえば店長、神社の前がスタート地点とかって言ってませんでしたか?」

「それは1996年大会までの話ね。それ以降は更に500m下った地点だって説明したよね?」

「えっ?そうでしたっけ?一応写真も撮ってきたんですけど・・・」

「どれ?見せて。」

ところがどの写真も場所が特定できない地面やガードレールの写真ばかり!

「はあ?これ何の写真よ?また適当に誤魔化そうとして判り難い写真を撮ってきたんやろ?」

「え~っ?そんなつもりじゃないですよ~。」

「仮に百歩譲って神社前出発だったとしてもゲートまで14分弱で走れるレベルなら、17.1kmのタイムを確実に1時間5分前後で走れるよ。つまりスタート地点は棚田の集落の付近・・・スタート直後の激坂を走らずにスタートしたと考えるのが妥当かな?それならゲートまで十分なスタミナを残せるし、ゴンドラ駅前から第2駐車場前までのペンション街の壁を、実業団並みのスピードで上って行ったとしても合点がいく訳ね。」

「え~っ。そんな~。」

「ちなみに僕は一緒に走ったことのある人なら、だいたいどのくらいのタイムで上れるかも想像がつくんですよ。」

「じゃあ僕ならどのくらいのタイムで上れると?」

「頑張れば1時間14分も夢じゃないけど、まあ1時間17分くらいかな。」

一応根拠はあるんです。

僕はスプリントにめっぽう自信があったロードバイクデビュー当時、上りは嫌いだけど出場するなら優勝争いに絡みたい!って思いながら栂池でヒルクライムデビュー。

序盤で鈴木雷太さんについて行って、スピードの持続力で次元の違いを叩きつけられ、脚を使い切って栂の森駅まで3km手前の直線を時速10kmを切らないように必死で足掻いている横を、15分後からスタートしたはずの村山利男さんに時速30kmでぶっちぎられ・・・

ラスト3kmで息を吹き返して頑張ったものの、1時間13分36秒って平凡なタイムでゴールした記憶があります。

今の僕は恐らくデビュー当時の自分とであれば、同等に走れるレベルまで戻ってきたとは思いますが、当時ほどの無謀な負けん気と底力は持ち合わせておらず、あくまでコースを熟知しているからこそ、ペースマネジメントだけで上手く走るスタイルになっています。更に言うと上りでは同等ですが、平地でのスプリント力では当時の自分には到底及びません。当時の爆発力は「俺ってもしかしてスーパーサイヤ人になれるんじゃないか?」っておバカな勘違いを抱く程だったので(笑)

その点K合様はまだまだ若いので回復も早いし、行け行けドンドンなところはありますが、激坂においての絶対的な脚力は今の僕より全然弱いですし、マネジメント力も乏しいので、トータルで今の僕と同等レベルの走力って事を考えても1時間17分前後が妥当なんじゃないかと思う訳ですよ。

それだけに今回もK合様には僕を論破することが出来なかったという結果に終わりました。

毎度お疲れ様でございます(笑)



そしてその話になった時に今度はY田君が「いや~!ピナイさんってホントにせこいんですよ!」って切り出して・・・

「えっ?何がですか?」

「だって僕に追いついた時にピナイさんが奇声を上げて追いかけてきたんです。だから一瞬何かあったのかと思ってスピードを緩めたら、今度は行って!行って!って、けしかけてくるんですよ?だったら最初から奇声とか上げないで欲しいですよ!」

「いや、奇声・・・だったかな?」

「しかも抜いて行く時にアブ!アブ!って言いながら抜くとか、それってどうなんですか?」

「えっ?ピナイさん、アブ!アブ!言ったんですか?」

「いや・・・まあ・・・」

「それはあかんでしょ?うちのメンバーでそれ言っていいのはI藤さんだけですよ。しかも奇声を上げるとか、御堂筋君のモノマネも今となってはNさん(2号)の専売特許ですよ!あなたはピナイまたはピナ吉でいいんです!」

「ピギィ~!とかキモッ!キモッ!とか言っちゃダメですよ。」

そしてそうやって皆さんに突っ込まれている間K合様といえば・・・

例の如く口をモグモグさせて・・・

「K合さん!なんで今顔の体操をしているんですか?」

「えっ?顔の体操って何ですか?」

「はあ?もしかして自覚なしですか?」

「知りませんよ顔の体操なんて!」

するとH川様が・・・

「いやぁ~。いつもアルパカみたいに口をモグモグさせているじゃありませんか。」

全員爆笑・・・

「いや・・・ダメですよ。アルパカに失礼じゃないですか!」

また爆笑・・・

結局K合様は終始皆さんの笑いをさらってしまうんですよ。

果たして次の8月17日もK合様は何かやらかしてくれるのでしょうか?

そして天候はどうなる?

乞うご期待です。

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