2013年9月18日水曜日

ラピエール・ゼリウス100改!何とか納車完了!!

ラピエールとエヴァディオの試乗会を経て、7月末にご注文頂いたO様1号のゼリウスでしたが、9000系デュラエースの供給がストップした関係で製作が止まり・・・

度重なる入荷日延期でとうとうO様も我慢の限界!

そりゃもう楽しみで楽しみで、ず~っと首を長くしてお待ち頂いていたので、当店としてもストレスだったんですね。

しかし現在デュラエースの供給が遅れている原因のひとつとしてST-9001の存在がある。

STIレバーをマイナーチェンジしているそうだが、公表していないあたりが非常に怪しい。

まあST-9000に比べて良くなっているであろう事から、随分その完成と入荷を心待ちに待っていたのです。

とはいえ2ヶ月も待たせたらさすがに誰だって怒りますよね?

僕は普通の常識では考えられない自転車業界の体質をそれとなく知っているだけに、やりにくさがどうしてもある訳です。

簡単に言えば大手メーカーを筆頭に、その卸業者が子会社のような働きをし、直接お客様に自転車を提供する僕ら自転車販売店は、言わば孫請け会社のような扱いをさせられる時がある。

自転車や部品をいっぱい売って欲しい時は、メーカーも卸も頭を下げてくるけど、お客様を怒らせた場合はノータッチで店舗に押し付けるケースが少なくありません。

放って置いても自転車が売れて仕方が無いくらいのショップにもなれば、業界でも偉そうにご意見番ができるのでしょうが、うちのような弱小ショップはまだまだピラミッドの底辺で喘ぐしかないというのが現状です。

まあもちろんどこのメーカーや卸業者も悪意を持ってそういう体質って訳ではないと思いますし、少なくとも僕が直接お付き合いさせて頂いているメーカーや卸業者は、協力的で親切な会社が多いので、あまり言うと怒られちゃいますが・・・これも小売業界の宿命なんでしょうか?



旅行会社にいた頃、確かに僕は業界の頂点にいるつもりで調子に乗っていました(笑)

観光地の各施設に偉そうに言われる訳でもなく、徹底的に利益を追求できたのです。

それはツアーのコースを企画する時点で、どこの観光地のどの施設を採用するか・・・

その決定権が旅行会社にあり、また集客にまつわる努力も惜しまないのですから、観光地にとっては、より送客の多い旅行会社・・・それもキャンセルの少ない、確実に予定通りの送客を可能にする旅行会社を優遇するのは当然の動きでした。

でも僕はチヤホヤされる事よりも、より完璧な仕事を求めていたので、お客様を送ったら送りっぱなしなのではなく、各観光地でどんなおもてなしができるのか?その為の知恵や材料を一緒に考えて地方産業の発展に協力してきました。

その結果お客様の声からは「私ここへ来たのは3度目やけど、こんなにいい所やったやなんて知らんかったわ~。やっぱりその土地の文化や歴史を知って来るのと、そうでないのとでは全然楽しみ方がちゃうんやね~。今回の旅行に参加してよかったわ!」というご意見を頂けたのが何よりもうれしくて、他の旅行会社に真似できない打ち出し方を常に考えていたものです。

そして送客したお客様を満足させるために現場で頑張って頂いている、各観光地の施設の皆さんは僕にとって大切なビジネスパートナーだったので、常に苦楽を共にするくらいの覚悟で接してきたつもりです。

そういう世界で働いていた僕にしてみたら、小売の世界は末端の販売店が余りにも無力というのが悔しくてなりません。

自転車や自転車部品は卸価格も比較的高価なので、割引するのも命がけ。数を売らなければ満足のいく利益も出せません。

うちみたいに賃貸店舗だと、修理やメンテナンスだけでは運転資金の3割もカバーできませんから。

ホント厳しい世界だな~!と改めて感じます。



で、今回ゼリウスのパーツが揃わない件に関してはパーツの卸元の協力もあって、商品が届くまでの間、試乗車用のデモパーツをお借りして、しばらくはそれを装着してお客様に乗って頂く事になりました。

もちろんお借りしたそれもデュラエースですよ!

手段が正しいかどうかは何ともいえませんが、今回に至っては2ヶ月待って頂いたお客様が、ここしばらく自転車に乗っていない事もストレスとしてあったものですから、まずは自転車に乗って頂ける事が先決だった訳ですね。

そして結論としてはすごくご満足頂けました!

「これで本来のパーツに付け替えたら、更に使いやすくなるんやね?いや~!このままでも十分いい!ものすごくいい!」と大変ご満悦で・・・

やっぱりこういう嬉しい反応が頂けるからこそ、一度自転車人生を捨てた僕が、再び自転車屋で頑張ろうって思った甲斐があるんですよね。

そして元々ゼリウスに付いていた105のパーツは、O様のご息女M嬢のロードバイクに移植。

ラピエールはフレームの完成度が高い割りに価格はかなり安いです。

まあそれが卸値で高いという、自転車屋泣かせの部分でもありますが・・・

更に完成車価格で見た場合に、実は一番お得感を感じられるのがこのゼリウス100やセンシウム100、アウダシオ200といった、各モデルの最廉価バージョンなんです。

からくりの詳細はブログでは掲載できませんので、是非ご来店頂き質問なさって下さい!

とにかく今回O様はコンポーネントパーツをオールデュラエースに換え、BBもトーケンのチラミック(チタンセラミックコーティング)BBに交換しているので、限りなく上質な乗り味の自転車に仕上げることができました。
これでまた親子で走れますね!

次回の走行会にはご子息の体育祭があって参加できないそうですが、9月28日の走行会には、このゼリウスで参加するとの事で、今から僕も楽しみでなりません!

今後は納期の遅くなる場合も含めて、お客様のケアがしっかりできるようにいっそうの努力をして参りますので、是非世界に一台のMY戦闘機を製作したい方は、迷わずに当店へお越し下さいませ!!

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