2013年5月15日水曜日

中古ロードバイクについて・・・

最近はロードバイクの中古についての問い合わせも増えてきました。

当店も古物取り扱いは可能ですが、基本的にはそれほど力を入れていません。

理由を率直に言えばトラブルが多いからです。

トラブルにも色々パターンはございますが・・・



 ①塗装の傷や剥げに対するクレーム。

 ②変速機の精度に対するクレーム。

 ③サイズが合わなかった。

 ④フレームや部品の破損や劣化。

 ⑤根本的に乗りにくい。

などなど・・・



ヤフオクとかでもそうですが、中古で買う人ほど神経質で、そのくせ価格にシビアな方が多いものです。

僕もヤフオクを利用した事があるので、そういう人の心理は痛いほど解ります(笑)

しかし多くの場合欠如しているものがあります。


 ①自転車のメカやマテリアルに対する知識。
 

 ②ライディングとメカニックの経験。

 
 ③いざという時の覚悟。


それらを例え1つでも持っていない人は基本的に中古で自転車を買う事をオススメできません!!

むしろやめて下さい。

ご自身の命を軽視した結果招いたトラブルを、お店やメーカーに持ち込まれたくないからです。



中古ですから傷や塗装の剥げくらいはあって然りです。

しかし時に致命的な傷を見逃している場合もございます。

敏感なベテランライダーなら問題のある自転車に乗った瞬間、自転車が腰砕けになる感覚をすぐに感じ取れるので、パワーが逃げるポイントを見つけ出して、その破損箇所が直してどうにかなるのか、致命傷なのかを判断できます。

その多くの場合、全くの初心者だと「まあこんなものか・・・」と見逃してしまい、時にそれが大事故に繋がるケースもあります。

また変速機の精度は中古ですから狂っていて普通です。

特にリアディレーラーなんて右側に転倒した経歴のある自転車だったら、ハンガーごと内側に曲がってしまっているなんてよく見る光景です(笑)

そりゃあまともにギアチェンジしないでしょ?

トップに入りにくいとか、ローギアにした時にディレーラーとスポークが干渉している、プーリーの歯がギア飛びしているなどが主な症状です。

特にドライブトレインを色々ミックスしている車体等の中には、互換性を無視して無理矢理何とかしちゃいました!ってものも稀にあるので、知識がないと判断できません。

互換性を無視したパーツを組み合わせて作った自転車は、調整もメンテナンスも大変です。

尚、サイズが合わないとかって問題は論外です(笑)

安い買い物ではないのですから、よく自分の身体を理解して商品を選ぶべきです!

またそれを正直に指摘しない自転車屋にはもっと問題があります。

何でもかんでも売れればいいって訳ではないので、もっと消費者の立場を考えて欲しいものです。

あと中古なので劣化や破損もよくある話です。

ヤフオクではあえて破損箇所の画像を載せずに、ゴミ同然の自転車を平気で出品している方もおられますが、どんなに大切に保管している自転車であっても金属の経年劣化はあります。

今から15~20年前の台湾製フレームだと、溶接技術がまだまだ荒削りで、特に軽量で硬いアルミフレーム等では溶接部分のクラックが頻繁に見られていました。

フレームは主にヘッド周りとBBハンガー周り、あとシートクランプ部分の破損に注意して頂きたいですね。

あとカーボンフレームは劣化や破損の度合いが肉眼では判断つきにくい場合も多いので、中古販売は非常に扱いが難しいです。

カーボンフレームの場合、ある一定以上の大きな衝撃を受けていると、次に何らかの衝撃を与えただけで突然破断する恐れがあるので、見た目は大丈夫でも車体の経歴を知らないだけに正直怖かったりします。

なので当店ではみだりに中古自転車を扱いませんし、ご購入いただく方にはそれらの事情を知った上で、できるだけ程度のいい車体をお選び頂きたいと思っています。

またご予算的に検討の余地があるなら新車をオススメします!

安くてもスペックの高い自転車はちゃんとあります。

カラーリングやデザイン、走りの特性などで、自分の希望に合うものがあれば、それを選んだ方が長く安全に自転車とお付き合いできると確信しています!!

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